米投資会社バークシャー・ハザウェイは2026年1〜3月期に株式の売り越しを続け、広義の手元資金を過去最高水準まで積み上げた。米国によるイラン攻撃で期中の株式相場が下落するなかでも積極的な買いは限られ、3月末の手元資金は3973億ドルに達した。
ハイライト
- バークシャーは2026年1〜3月期に81億4900万ドルの株式を売り越し、14四半期連続の売り越しを記録した。
- 広義の手元資金は3月末時点で前年同期比14%増の3973億ドルとなり、総資産比率は32%に拡大した。
- 営業利益は前年同期比18%増の113億4600万ドルとなり、保険事業の好調が主な要因だった。
1〜3月期決算で示した投資抑制
日本経済新聞(Nikkei)によると、2日に発表した2026年1〜3月期決算によると、バークシャーは同期間に81億4900万ドルの株式を売り越した。取得額は159億3800万ドルと4年ぶりの大きさだった一方、売却額は240億8700万ドルと少なくとも2018年以降で最大となり、14四半期連続の売り越しとなった。東京海上ホールディングス株の取得などはあったものの、全体では売却が上回った。2025年12月に退社した元運用担当者トッド・コームズ氏が運用していた銘柄を売却したとの見方も出ている。
広義の手元資金は、現金同等物と米財務省短期証券(Tビル)を合わせて3月末時点で前年同期比14%増の3973億ドルとなった。総資産に占める比率は32%に達し、4000億ドルの大台が視野に入っている。
収益拡大と今後の資金配分に注目
純利益は前年同期比2.2倍の101億600万ドルだった。もっとも、米国会計基準では保有する上場株の評価損益を最終損益に反映する必要があり、3月末時点で2880億ドルの株式ポートフォリオを持つバークシャーの利益は株価変動の影響を受けやすい。投資評価益などを除く営業利益は18%増の113億4600万ドルで、保険事業の引き受けなどが好調だった。バークシャーは2日に株主総会を開き、2025年末にウォーレン・バフェット氏がCEOを退いて以降、グレッグ・アベル氏の就任後では初めての総会となるため、積み上がった資金の使い道や今後の投資方針が焦点となる。
当社の以前の記事では、米テック大手で巨額化するAI投資について、企業ごとの収益化の進み方や資本効率の差が市場評価に影響している点を整理しました。あわせて、データセンター需要の拡大に伴う電力不足などの物理的制約が、投資の拡大ペースや収益化の速度を左右し得ることにも触れています。
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