外国為替市場で円安圧力が再び強まり、5日の対ドルの円相場は一時157円台後半まで下落している。4月30日の日本政府・日銀による円買い・ドル売り介入後では最も円安の水準となり、市場では日米金利差や貿易赤字懸念に根差した円売りが続いている可能性が意識されている。
ハイライト
- 円は5日の外国為替市場で一時157円90銭を超え、介入後の最安値圏まで下落した。
- 原油高や日米金利差による円売り・ドル買いが継続し、円の戻りの鈍さを市場が意識している。
- 5日の米原油先物WTIは3.9%安の1バレル102.27ドルとなり、原油高一服が米株式の反発材料となった。
為替市場で円売り圧力が再燃
日経の報道によると、5日の外国為替市場では円が対ドルで下げ幅を広げ、一時157円90銭を超えた。これは、円相場が4月30日の介入前に160円台後半まで下落して以来の円安・ドル高水準となる。
相場を大きく動かす新たな材料は乏しいものの、原油高による日本の貿易赤字への警戒や、日米の金利差を背景とした従来型の円売り・ドル買いが続いた可能性がある。介入後の反発が続かないなかで、市場では円の戻りの鈍さが改めて意識されている。
原油と米国株の動きが市場心理に影響
一方で、原油先物の上昇には足元で一服感も出ている。5日の米原油先物市場では、WTIの期近6月物が1バレル102.27ドルと前日終値を3.9%下回った。ヘグセスU.S.国防長官は5日、イランと合意した停戦が維持されているとの認識を示した。原油高の緩和は株式市場の支援材料となり、5日のU.S.株式市場ではダウ工業株30種平均が3営業日ぶりに反発している。
当社の以前の記事では、政府・日銀の円買い・ドル売り介入を受けてドル円が160円台後半から155円台へ急伸し、その後も相場が荒れやすい局面に入った点を整理しました。あわせて、追加介入への警戒と慢性的な円売り圧力が交錯し、市場参加者が当局のスタンスを注視している状況も伝えています。
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