NTT、27年3月期の純利益減益見通しと2000億円の自社株買いを発表

NTT、27年3月期の純利益減益見通しと2000億円の自社株買いを発表
NTT減益と自社株買い

NTTは2027年3月期に連結純利益が前期比5%減の9800億円になる見通しを示し、同時に最大2000億円の自社株買いを打ち出した。前期に計上したデータセンター売却益の反動が利益を押し下げる一方、増配も予定し、株主還元を維持する姿勢を示している。

ハイライト

  • NTT forecasts 2027年3月期純利益 at 9800億円, down 5%, missing QUICKコンセンサスの1兆612億円, citing prior data center sale-related gains.
  • 2027年3月期営業収益見通しは5%増の15兆600億円、営業利益は1兆7100億円と微増を見込む。
  • NTT発表の最大2000億円自社株買いは、5月11日から2027年3月31日まで発行済み株式1.72%に当たる14億株を上限に実施。

業績見通しと株主還元策

日本経済新聞によると、NTTは5月8日、2027年3月期の連結業績見通しとして、営業収益が5%増の15兆600億円、営業利益が微増の1兆7100億円、純利益が5%減の9800億円になる見通しだと発表した。純利益は市場予想平均のQUICKコンセンサス1兆612億円を下回る。

減益要因としては、前期に計上したデータセンターの売却益の反動減が響く。配当は年5円40銭と前期から10銭引き上げる予定で、同日に株主還元策として最大2000億円の自社株買いも公表した。買い付けは5月11日から2027年3月31日まで実施し、発行済み株式総数、自己株式を除く、の1.72%に当たる14億株を上限とする。

前期実績と通信事業の下支え

2026年3月期の連結決算は、営業収益が前の期比5%増の14兆4091億円、純利益が4%増の1兆370億円だった。従来予想では最終減益を見込んでいたが、実績は増益で着地した。

背景には、NTTドコモが中心となる総合ICT事業の減益幅が想定より小さかったことがある。通信大手では成長投資と株主還元の両立が注目点となっており、NTTの今回の見通しと自社株買いは、利益の一時的な反動減を織り込みつつも還元姿勢を維持する動きとして市場の焦点になりそうだ。

当社の以前の記事では、ソニーグループが2027年3月期の連結業績見通しを公表し、ゲーム事業の伸長を背景に純利益の増加を見込む一方、市場予想(QUICKコンセンサス)を下回る水準だった点を整理しました。あわせて最大5000億円の自社株買いと増配計画を打ち出し、成長投資と株主還元を並行して進める方針を示しています。

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