東京でアジア政策フォーラム開幕、中東危機下の供給網と安保を討議

東京でアジア政策フォーラム開幕、中東危機下の供給網と安保を討議
東京で政策討議開幕

アジアの政治、経済の課題を議論する第31回「アジアの未来」が10日に東京都内で始まる。11日までの2日間にマレーシアのアンワル首相ら約30人の政府首脳や閣僚、企業経営者らが参加し、中東情勢の緊迫化や米中対立、気候変動への対応を話し合う。

ハイライト

  • 東京で開催されたアジア政策フォーラムでは、U.S.とイスラエルによるイラン攻撃に伴うインド太平洋の安全保障とホルムズ海峡封鎖の供給網影響が主要議題となった。
  • 9日の特別セッションで岸田文雄元首相は、日韓両政府が重要鉱物を含むサプライチェーン強靱化やエネルギー問題で連携する必要性を強調した。
  • SKグループや住友化学、みずほ銀行の経営者間討論で、不確実性高まる中、日韓経済協力とエネルギー分野における連携強化が地域経済推進策として提起された。

首脳級参加者と討議テーマ

日本経済新聞によると、今年のフォーラムは「協力と連携が導く、よりレジリエントで豊かなアジア」を掲げ、演説とパネル討論を通じて地域の政策課題を扱う。10日はアンワル首相のほか、タイのシーハサック副首相、フィリピンのラザロ外相らが登壇し、11日には東ティモールのラモスホルタ大統領、ラオスのシーパンドン首相、ベトナムのチャウ副首相らが講演する。

会議では、U.S.とイスラエルによるイラン攻撃を受けてインド太平洋地域で安全保障上の懸念が強まるなか、ホルムズ海峡の事実上の封鎖がエネルギー供給網へ与える影響も主要論点となる。戦闘終結の見通しが不透明ななかで、世界経済成長の中心を担うアジアが、地政学リスクと経済の耐性強化にどう向き合うかが焦点になる。

日韓連携と地域経済への波及

開幕に先立つ9日には日韓特別セッションが開かれ、岸田文雄元首相が戦略分野の投資で日韓両政府が連携する必要性を訴えた。重要鉱物を含むサプライチェーンの強靱化と多角化に加え、エネルギー問題への共同対応が不可欠だと提起した。

韓国の金振杓前国会議長は、安全保障環境の緊張を踏まえ、日韓関係が東アジア全体の安定と繁栄に直結すると述べた。SKグループの崔泰源会長、住友化学の十倉雅和相談役、みずほ銀行の加藤勝彦頭取による鼎談でも、不確実性が高まる世界経済の下で、経済構造の共通点が多い日韓が連携して地域経済をけん引すべきだとの見方が相次ぎ、エネルギー分野での協力加速も論点となった。

当サイトの以前の記事では、米国とイランの軍事衝突を受けて中東の石油・ガス関連施設周辺で攻撃被害が広がり、日本企業が関与する案件にも影響が及んでいる状況を整理しました。復旧費用が最大580億ドルに達する可能性や、ホルムズ海峡依存を減らすパイプライン整備の加速などを通じて、エネルギー安全保障と供給網の脆弱性が改めて焦点になっている点を指摘しています。

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