日本の上半期輸出、半導体需要拡大で二桁増

日本の上半期輸出、半導体需要拡大で二桁増
半導体輸出が急成長

日本の2026年上半期の輸出は、AI関連需要の広がりを背景に過去最高を更新している。半導体電子部品や非鉄金属が伸びる一方、エネルギー調達コストの上昇が続き、貿易収支はなお赤字となっている。

ハイライト

  • 2026年上半期の日本の輸出総額は60兆6605億円となり、前年同期比13.7%増で過去最高を記録した。
  • 半導体電子部品の輸出は41.1%増の4兆1402億円、特に台湾向けICや中国向けICが80.5%増と急拡大した。
  • 上半期の貿易収支は1兆143億円の赤字、原油の中東依存減少と円安・高止まりする輸入価格が赤字圧力を維持している。

財務省統計が示す輸出拡大の中身

日本経済新聞によると、財務省が22日に発表した上半期の貿易統計速報によると、2026年1〜6月の輸出総額は60兆6605億円となり、前年同期比13.7%増で過去最高となった。7半期ぶりの二桁増で、半導体関連が全体を押し上げている。

半導体電子部品の輸出額は41.1%増の4兆1402億円と過去最高を更新した。台湾向けの集積回路(IC)の伸びが大きく、中国向けICも前年同期比80.5%増となった。AI投資が学習段階から推論段階へ移るなか、日本企業が強みを持つ大容量の記憶用半導体にも需要が広がっている。

地域別では、EU向け輸出が19.9%増と好調だった。アジア向けは16.8%増の33兆5526億円で過去最高となり、半導体製造が盛んな台湾向けは29.7%増、組み立てや検査拠点を抱えるマレーシア向けも29.6%増と大きく伸びた。AI向けサーバーやデータセンター投資の拡大を受け、銅など非鉄金属の輸出も40.2%増となった。

エネルギー高が収支を圧迫

一方で、輸出の増加にもかかわらず、上半期の貿易収支は1兆143億円の赤字となった。赤字は10期連続だが、赤字額は前年同期比57.0%減少した。

日本の主力品である自動車の輸出台数は前年同期比1.0%増にとどまった。第2次トランプ米政権による関税引き上げや中東情勢の悪化が重荷となり、米国向けは1.4%減、中東向けは45.8%減となっている。

原油の輸入額は1〜6月で4兆4423億円と9.1%減だったが、米国とイスラエルによるイラン攻撃に伴うホルムズ海峡の事実上の封鎖で、中東からの輸入量は減少し、代替調達のコストが上昇した。中東からの原油輸入額は20.5%減少した一方、米国からは4.6倍、アジアからは2.9倍となった。ナフサも中東からは53.2%減り、米国からは5.1倍に増えた。SMBC日興証券の宮前耕也シニアエコノミストは、代替調達コストと円安、原油高が重なって輸入価格は高止まりし、赤字基調は続きやすいとみている。

6月単月の貿易赤字は4069億円で、2カ月連続の赤字だった。輸出額は19.3%増の10兆9290億円、輸入額は25.4%増の11兆3359億円となった。

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