Barclaysは、約10年ぶりにインドで株式資本市場事業を再開する準備を進めており、初の株式公開(IPO)が継続的に急増する流れを取り込もうとしている。英金融大手は、インド企業による資金調達額が過去最高を更新し、引受主幹事の獲得競争が激化する中、投資銀行サービスを拡大する方針だ。
ハイライト
- Barclays、インドでIPO再参入へ。
- インドのIPO手数料は$417Mに到達。
- 285社が承認済みまたは承認待ち。
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Barclays Indiaの最高経営責任者(CEO)であるPramod Kumar氏は、ニューデリーで開催されたBloomberg New Economy Forumで同行の計画を明らかにした。同氏は、Barclaysの既存のホールセールバンキング事業における株式資本市場部門の不足を指摘し、同行がインド企業の債券・株式発行による資金調達支援に長期的な機会を見いだしていることを示したと、Bloomberg が報じた。
インドのIPOブーム、海外銀行を呼び込む
インドは、2年連続で資金調達が活況となったことを受け、新規株式上場で世界有数の活発な市場となっている。LSEGによると、2025年のIPO手数料は過去最高の$417 millionに達した。発行件数の増加と価格決定力の改善により、引受収益が押し上げられた。
案件パイプラインは、活況が続く可能性を示している。約170社がインド証券取引委員会(SEBI)からIPO実施の承認を得ており、さらに115社が当局の判断を待っている。これらの申請を合わせると、アドバイザリー業務や引受業務を狙う銀行にとって、相当数の潜在案件が存在することになる。
Barclaysにとって市場への復帰は、インド企業の顧客との関係を強化し、世界の金融機関にとって魅力が高まっている案件を巡って競争する機会となる。同行は、株式引受を再開する具体的な時期や、計画している投資規模を明らかにしていない。
インド上場案件を巡る競争が激化
Barclays は、確固たる地位を築く海外勢に加え、現地企業との幅広い関係を持つ国内投資銀行とも競合することになる。資本市場サービスへの需要が高まる中、Emirates NBDやDBS Group Holdingsなどの海外金融機関は、インド事業の拡大に一段と関心を示している。
国内銀行も依然として手ごわい競争相手だ。企業が公募のアドバイザーを選ぶ際、インド企業や投資家とのつながりが決定的な要素となる場合がある。特に、国内規制や投資家の選好に関する知識が重要な市場では、その傾向が強い。
過去最高の資金調達、戦略的な機会を創出
今回の復帰計画は、インドの資本市場の拡大が国際銀行の戦略的優先順位を変えつつあることを浮き彫りにしている。IPOの承認を得た、または承認を待っている企業が285社に上る中、インドは将来の引受収益を生み出す有力な市場となる可能性がある。
ただし、当局の承認は上場完了を保証するものではなく、競争によって手数料に下押し圧力がかかる可能性もある。Barclaysは、すでに市場で活動する銀行を相手に、信頼できる地位を確立する必要がある。
過去最高の$417 millionに達した手数料総額は、機会の規模を示している。しかし、より長期的な試金石となるのは、現在の資金調達ブームを超えて、Barclaysが安定的に案件を獲得できるかどうかだ。
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