日本の中古車輸出、UAE向け急減で3月に減速

日本の中古車輸出、UAE向け急減で3月に減速
中古車輸出が急減

ホルムズ海峡の事実上の封鎖が中東向け物流を直撃し、日本の中古車輸出でUAE向けの落ち込みが鮮明になっている。3月のUAE向け輸出台数は1499台と前年同月比94%減り、UAEの港湾機能停止が広域の再輸出拠点としての役割を弱めている。

ハイライト

  • 3月のUAE向け中古車輸出は前月比92%減となり、港稼働停止の影響でUAEは26位に後退。
  • 3月の中古車輸出台数は15万2147台で前年同月比2%減、4カ月ぶりにマイナスへ転じた。
  • UAE向け輸出減によりToyota Motorのランドクルーザー プラド等で競売価格下落、2025年の輸出台数・国内相場への警戒強まる。

3月輸出台数と物流停滞の実態

According to Nikkei, 日本中古車輸出業協同組合が4月28日に公表した3月の輸出台数によると、UAE向け中古車輸出は前月比でも92%減少した。UAEはアフリカや中東向け中古車を扱う巨大市場で、これまで月間2万台前後の輸出先として機能していたが、2月末のホルムズ封鎖で港が稼働できない状態になっている。

3月の中古車輸出全体は15万2147台で、前年同月比2%減と4カ月ぶりのマイナスになった。仕向け地別ではロシアが1万9424台で首位、タンザニアが1万6106台で2位、チリが9395台で3位となり、これまで上位常連だったUAEは26位に落ち込んだ。

国内相場への波及と業界の警戒

業界関係者は、UAEの中古車取引が正常化する見通しは立っていないとみている。一部航路では自動車運搬船向けの燃料調達も難しくなっているとされ、UAEに限らず輸送網全体に支障が広がる可能性が意識されている。

UAE向け輸出の減少を受け、競売価格が下がっている車種も出ている。中古車販売店の買い取り担当者は、Toyota Motorのランドクルーザー プラドなど一部車種で価格が下落しているとする一方、国内中古車市場への影響は現時点で非常に限定的だとしている。

もっとも、2025年の中古車輸出台数は前年比9%増の170万8604台と過去最高を更新し、UAE向けはその15%を占めていた。中東情勢の混乱が長引けば、輸出業者の買い控えが進み、国内相場が崩れる可能性もあると業界では警戒が続いている。

当サイトの以前の記事では、トヨタ自動車の3月の世界販売が、中東向け物流の混乱や主力車種の生産切り替えの影響で前年同月を下回った点を整理しました。あわせて、ホルムズ海峡の封鎖などを背景に中東向けの輸出台数も落ち込み、物流停滞が販売や供給計画に波及し得る状況を取り上げました。

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