サイバーダイン、出資先価値の上昇で上場来初の最終黒字

サイバーダイン、出資先価値の上昇で上場来初の最終黒字
サイバーダイン初黒字

装着型ロボットを手がけるサイバーダインは、2026年3月期に上場以来初めて通期の最終黒字を確保した。売上高は減少したものの、ファンド出資先の企業価値向上に伴う営業外利益が収益を下支えした。

ハイライト

  • サイバーダインの2026年3月期連結決算は最終損益1億5300万円の黒字となり、上場来初の通期黒字を達成した。
  • 売上高は前期比12%減の38億円だが、サイバニクス・エクセレンス・ジャパン(CEJ)ファンドの出資先価値上昇で営業外利益が業績を押し上げた。
  • 医療用ロボットHALの海外展開拡大や大学・医療機関との連携強化を進める一方、2027年3月期の業績予想は非開示となった。

2026年3月期決算の収益構造

日本経済新聞によると、サイバーダインが14日に発表した2026年3月期の連結決算は、最終損益が1億5300万円の黒字となり、前の期の5億7700万円の赤字から改善した。2014年の上場以来、通期での最終黒字は初めてとなる。

売上高は前の期比12%減の38億円だった。一方で営業利益は6億円の赤字だったが、同社が設立したサイバニクス・エクセレンス・ジャパン(CEJ)ファンドの出資先で企業価値が高まったことなどにより、営業外利益が業績を押し上げた。海外売上比率は66%に達した。

HALの展開と今後の事業運営

主力の医療用装着型ロボット「HAL」は、U.S.や欧州、アジアで社会実装が着実に進んでいる。国内でも下肢タイプの導入が順調に進み、海外を含む展開拡大が事業基盤を支えている。

同社は2025年12月に、ペンシルベニア州ピッツバーグのカーネギーメロン大学と共同研究に関するMOUを締結するなど、各国の大学や医療機関との連携を進めている。山海嘉之社長は、サイバーダインが世界企業として展開できる段階に入ってきたとの認識を示した。なお、同社は新市場の創出と革新的技術による事業展開を理由に、2027年3月期の連結業績予想は公表していない。

当社の以前の記事では、ソフトバンクグループが2026年3月期決算を背景に進めるAI分野への大型投資と、その持続性が市場の焦点になっている点を整理しました。OpenAIなど成長企業への投資に加え、フランスでのAI向けデータセンター投資協議を通じてAIインフラ領域への関与拡大も意識され、資金調達力や負債水準を含む財務面の耐久力が評価軸になると指摘しました。

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