東芝、キオクシア関連益で純利益拡大、2026年3月期は1.9兆円

東芝、キオクシア関連益で純利益拡大、2026年3月期は1.9兆円
東芝 純利益拡大へ

東芝の2026年3月期連結決算は、AI関連需要の追い風と資産価値の押し上げを背景に大幅な増益となった。純利益はキオクシアホールディングス株の売却益と再評価益が寄与し、営業面でも送配電設備やHDDの伸びで採算が改善した。

ハイライト

  • 東芝の2026年3月期純利益は約7倍増の1兆9673億円、キオクシア株売却益・再評価益合計2兆2770億円を計上。
  • 売上高は6%増の3兆7091億円、営業利益は52%増の3008億円、営業利益率8%で過去最高を更新した。
  • 収益改善でレバレッジドローンを全額返済し、借入額を半分・低金利銀行ローンへ借り換え、財務体質改善を実施。

決算の増益要因と収益改善

日経が報じた内容によると、東芝が15日に発表した2026年3月期の連結決算は、純利益が前の期比約7倍の1兆9673億円となった。AI需要を背景に株価が急騰したキオクシアホールディングス株について、売却益と再評価益として計2兆2770億円を計上した。

売上高は6%増の3兆7091億円、営業利益は52%増の3008億円だった。AIデータセンター向けの送配電設備とハードディスクドライブが好調に推移し、固定費削減も利益を押し上げた。営業利益率は8%となり、同社として過去最高を更新した。

東芝は過去2年間で拠点集約などを進め、固定費を1000億円圧縮した。売上高固定費比率は2024年3月期から5ポイント低下している。

財務改善と次期の収益目標

収益改善を受けて、東芝は2023年の非公開化時に借り入れたレバレッジドローンを全額返済した。あわせて金利の低い銀行ローンへ借り換え、借入額も半分ほどに圧縮している。

池谷光司副社長は、将来の投資や経営判断をより柔軟に行える環境が整ったと述べている。東芝は2027年3月期に営業利益率10%の達成を目指しており、今期も送配電設備やHDDの好調継続を見込む一方、中東情勢や為替の影響が課題になるとしている。

非上場企業である東芝は、部門別業績や2027年3月期の業績見通しは開示していない。

当社の以前の記事では、SUBARUが2027年3月期に北米での販売回復を背景に増益を見込み、最大1500億円の自社株買いと増配を打ち出した点を取り上げました。市場予想を下回る利益見通しでも株価が反応した一方、関税影響やEV関連の減損といった前期の重荷があり、次期の収益回復が焦点になると整理しています。

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