金融とデジタルサービスの統合を急ぐSBIホールディングスは、生成AIの活用をグループ全体の業務と顧客向け機能の両面で進める。対話型AI「Claude」の全社導入に加え、2027年春にも導入を目指すスーパーアプリへの組み込みも検討し、資産運用や保険提案の高度化につなげる。
ハイライト
- SBIホールディングスは6月2日、Anthropicとの連携を発表し、グループ全社で生成AI「Claude」導入によるコスト削減と開発効率化を目指す。
- SBIはAnthropicの最新AIモデルに優先的にアクセスし、セキュリティ技術の取り込みも検討、25年9月に提携したRidge-iが共同開発を担当。
- 証券・銀行・保険など複数サービスを統合したスーパーアプリ開発に生成AIを組み込み、金融サービス高度化と顧客接点の再設計を推進。
全社導入とスーパーアプリ計画
日本経済新聞の報道によると、SBIホールディングスは6月2日、U.S.のAI開発企業AnthropicとAI活用で連携すると発表した。グループの役職員に「Claude」を導入し、コスト削減やシステム開発の短縮化を狙うほか、Anthropicのセキュリティ技術の活用も検討する。
連携を通じて、SBIはAnthropicの最新モデルに優先的にアクセスできる見通しだ。AI導入と共同開発は、SBIが25年9月に資本業務提携したRidge-iが担う。
金融サービス高度化への波及
SBIグループは、証券、銀行、保険、メディアなど複数の機能を一つにまとめたスーパーアプリの開発を進めている。このアプリにAnthropicの生成AIを搭載することで、資産運用や保険提案などのサービス拡充を目指す。スーパーアプリは複数の金融関連サービスを単一のアプリで提供する構想で、AIエージェントを通じて個人に最適な資産運用や家計管理を助言できるようにする。生成AIの導入は、SBIの業務効率化にとどまらず、金融機関の顧客接点を再設計する取り組みとしても注目される。
当社の以前の記事では、AIインフラ需要への期待を背景に、ソフトバンクグループが時価総額でトヨタ自動車を上回り国内首位となった動きを取り上げました。Armやデータセンター整備、OpenAI関連の思惑が株価材料となる一方、半導体・電力など供給制約や収益化の難しさ、競争激化といった論点も整理しています。
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