日本の中古品輸出市場、アジアで需要拡大

日本の中古品輸出市場、アジアで需要拡大
アジアで中古品需要拡大

日本の中古品がアジア各地で販路を広げ、玩具やバッグからサーフボードまで幅広い商品に買い手が集まっている。国内で売りにくい古い商品でも海外では品質の高さが評価され、日本の再利用企業や関連事業の拡大を後押ししている。

ハイライト

  • 日本の中古品市場規模は2010年以降で2倍に拡大し、Treasure FactoryやBookoffはタイやマレーシアなどアジアへの輸出拡大を積極展開。
  • 週次オークションにおける落札者の約3分の1が外国人となり、日本国内の在庫の大半が即日売却されている。
  • インフレや倫理的消費志向の高まりで再利用品需要が上昇し、FamilyMartとBookoffが都内で不要品回収ボックスの実証事業を開始。

アジアで広がる中古品流通

Japan Today Businessが伝えたところによると、バンコク郊外の倉庫には開店と同時に多くの来店客が駆け込み、日本の中古品を求めて商品棚やコンテナに殺到している。玩具、バッグ、自転車、スーツケース、サーフボードなど取扱品目は幅広く、タイなどアジアの消費者が循環型経済の流れの中で日本の中古品を積極的に選んでいる。

タイで玩具キーホルダーのFacebook販売を手がけるLookpoo Sathitpanyapon氏は、AFPに対し、日本で不要とされる物でもタイではなお使えると話している。倉庫にはGundamのアクションフィギュアや陶器の器、ネックレス、使用済みの傘まで並び、品質を見極められる購入者ほど有利だとの声も出ている。

市場調査会社Kadence Internationalによると、日本の中古品市場の規模は2010年以降で2倍に拡大している。Treasure Factoryはタイに6店舗、台湾に3店舗を展開し、Bookoffは4月にFamilyMartと組み、日本全国のコンビニ店舗で回収した品物をマレーシアやカザフスタンの自社店舗へ輸出する取り組みを始めている。

東京近郊のオークションでは、タイの事業者Kangyapat Yoosanong氏がぬいぐるみ100キログラムを34万円で落札し、バッグや玩具とともにバンコクの倉庫で販売する。主催するHamayaによると、埼玉県の週次オークションでは落札者のおよそ3分の1を外国人が占め、会場の在庫の大半がその日のうちに売れている。

廃棄削減と企業戦略の追い風

Hamayaの小林一平社長はAFPに対し、日本では7年以上たつ中古品は売りにくい一方で、海外市場では依然として人気が高いと説明している。日本の中古品需要は雑貨や衣類にとどまらず、中古車も前年に170万台が中東、アフリカ、欧州などへ輸出されている。

一方で、Circle Economy Foundationは2024年の報告書で、世界の循環性はなお低下していると指摘している。過去6年間の世界経済の資源消費量は20世紀全体にほぼ匹敵し、日本でも環境省の調査では消費者が毎年購入する新しい衣類約82万トンのうち約70%が最終的に焼却されている。

こうした状況を受け、業界では中古品の海外流通が廃棄削減の有力な手段とみられている。Bookoffと組むFamilyMartを傘下に持つItochu Corpの松山雅史氏は、倫理的消費への意識の高まりとインフレが、手ごろな価格の再利用品への需要を押し上げていると述べている。

両社は東京都内で不要品をFamilyMart店内の回収ボックスに持ち込める実証事業を進めており、処分の手間を減らして国内のリサイクル参加を促したい考えだ。NLI Research Instituteの小口高氏は、この取り組みは非常に重要であり、多くの人に参加してもらうには参加のハードルを下げる必要があると指摘している。

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