アシックスの高級ブランド、オニツカタイガーは、東京都新宿区で10日に開業する世界最大の旗艦店を報道公開し、直営店で初めてアミューズメント系の体験型設備を設ける。売り場面積を大幅に広げて主要商品群をほぼ網羅し、訪日客を含む幅広い来店客との接点拡大とブランド力強化を狙う。
ハイライト
- オニツカタイガーは6月10日、1837平方メートルの新宿旗艦店を開業し、アミューズメントエリアなど体験型設備を導入。
- 新店舗は『ヘリテージ』『コンテンポラリー』『フォーマリティ』の3シリーズ全商品を1階から3階に分けて販売し、旗艦店としての品ぞろえを強化。
- アシックスのオニツカタイガー事業は25年12月期の売上高が1365億円(前期比43%増)、営業利益率は37.7%と最高水準を記録。
新宿新店舗の設備と売り場構成
日本経済新聞によると、10日に開業する新宿店の中2階には「アミューズメントエリア」を設け、有料のプリントシール機やアーケードゲーム機を置く。誰でも利用できる導線にすることで、消費者がオニツカタイガーのシューズやロゴに触れる機会を増やす考えだ。プリントシール機はクレジットカードやQRコード決済に対応し、1回2000円のカプセルトイではTシャツや靴下、シューズを景品として用意する。バスケットボールのフリースローゲームやレーシングシミュレーターも備え、庄田良二カンパニー長は9日、アミューズメントエリアと本来のラグジュアリーな雰囲気との対比によって、ブランドに深みが出ると説明する。
店舗面積は1837平方メートルで、これまで国内最大だった難波店の約650平方メートルに比べて2.8倍に広がる。新宿店では、定番デザインを現代風にアレンジした「ヘリテージ」、最先端の流行を取り入れたアパレル製品や香水を扱う「コンテンポラリー」、革製品中心の「フォーマリティ」の3シリーズを1階から3階に分けて販売する。
事業拡大と収益成長への位置づけ
新店舗は、アパレルから革製品までオニツカタイガーが手がける商品ラインアップをほぼすべてそろえる拠点となる。海外の旗艦店でも幅広い品ぞろえは進んでいるが、売り場面積の制約で置けない商品があったため、庄田氏はさまざまな商品を通じて「オニツカタイガーとは何か」を理解してもらう店にすると話す。オニツカタイガーの店舗は6月末時点で世界189店ある一方、南米やアフリカには未進出だ。多くのインバウンドが訪れる新宿で、未進出地域の顧客との接点を増やす狙いもある。
アシックスのオニツカタイガー事業の売上高は25年12月期に1365億円と前の期比43%増え、営業利益率は5つの主要カテゴリーで最高の37.7%に達する。アシックスは6月にオニツカタイガー事業部の分社化も発表しており、事業運営のスピードを高めて一段の成長を目指す。
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