日本の国債決済動向を示す2026年5月分のフェイル統計が公表され、件数は266件、額面総額は7,376億円となっている。平均期間は1.38営業日、最長期間は6営業日で、バイ・イン件数は0件とされている。
ハイライト
- 2026年5月の国債フェイルは266件・額面総額7,376億円で、4月の337件・1兆267億円から件数・総額とも減少。
- 5月のフェイル平均期間は1.38営業日(最長6営業日)で、バイ・イン件数はゼロ、決済件数は57万6,568件・額面20兆2,577億円。
- 年次推移では2023年から2025年にかけてフェイル件数と額面総額が明確に減少し、今回も市場実務の安定度を示唆。
5月統計の内容と決済規模
日本銀行金融市場局の公表によると、2026年5月のフェイル発生状況は、合計件数が266件、額面総額が7,376億円だった。あわせて公表された参考計数では、国債DVP決済は57万6,568件、額面総額は20兆2,577億円となっている。5月のフェイルの平均期間は1.38営業日で、最長期間は6営業日だった。バイ・イン合計件数は0件で、同月のフェイル対応で買い戻し実行は発生していない。
月次推移を見ると、2026年4月は337件、額面総額1兆267億円、平均期間1.23営業日だったため、5月は件数と額面総額が縮小する一方、平均期間はやや長くなっている。2026年3月の632件から比べても、5月の発生件数は低い水準にある。
過去年との比較と市場への示唆
年間集計では、2023年のフェイル件数は1万666件、2024年は5,349件、2025年は4,305件となっており、過去数年では減少傾向が見られる。額面総額も2023年の39兆2,210億円から、2024年は16兆417億円、2025年は13兆1,851億円へと縮小している。もっとも、月ごとの振れは残っている。2025年には9月の最長期間が72営業日、2026年3月には632件まで増えるなど、特定月に発生が膨らむ場面もあるため、国債決済市場では件数だけでなく継続日数や決済総量との対比も引き続き重要になる。
今回の5月統計では、国債DVP決済の大きな取引量に対し、フェイル件数と期間は比較的限定的な水準にとどまっている。バイ・インがゼロで推移している点も含め、市場参加者にとっては決済実務の安定度を確認する材料となる。
当サイトの以前の記事では、日本の4月の経常収支が3兆9,100億円の黒字となり、海外投資からの収益拡大と輸出増が黒字幅を押し上げた点を取り上げました。第一次所得収支の増加や貿易収支の改善を通じて、日本の対外収益力が外部環境の変動下でも下支えされていることを整理しています。
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