不安定な値動きが続く日本株市場で、長年の相場経験を持つ個人投資家が企業業績を軸にした見方を示している。バブル崩壊やリーマン・ショックを乗り越えて資産約30億円を築いた藤本茂さんは、足元の日本株について一律に割高とは見ていない。
ハイライト
- 藤本氏は毎日午前2時に起床し、決算発表銘柄、為替動向、U.S.株市場の注目テーマを分析し短期・中長期投資に活用している。
- 銘柄選定の際は増収増益、配当性向、増配余地、PBR・PER、日足・週足チャート、出来高を重視し、売買内容を記録して再確認している。
- 相場急落時は分割購入と即時売却を組み合わせてリスク管理し、日本株の割高感を否定し業績重視で選別投資を実践している。
銘柄選定と売買の実践手法
日経マネーによると、藤本さんは毎日午前2時に起き、その日に決算発表を控える銘柄や為替動向、U.S.株市場で上昇している銘柄を調べて売買の準備を進めている。日本株はU.S.市場の影響を受けやすいため、現地でどの投資テーマが注目されているかも確認し、個別銘柄とマクロ環境の両方を見ることが重要だとしている。
銘柄選びでは、増収増益が見込まれることを基本に、配当の有無や配当性向、増配余地も点検する。デイトレードであっても、中長期投資家が買いやすい銘柄を割安に仕込み、小幅高で売ることがコツだとし、PBRやPER、日足と週足のチャート、一定の出来高も重視している。
また、取引後には売買内容をノートに記録し、銘柄ごとの値動きの癖を次回の判断に生かしている。1日に多数の銘柄を売買するため、記録を残して再確認する手法が実務の一部になっているという。
急落局面への対応と日本株観
相場急落時のリスク管理では、銘柄を一度に買わず、まず打診買いをしてから追加購入し、値動きを見ながら本格投資に移る方法を取っている。買値をわずかでも上回れば売る姿勢も損失抑制につながるとし、株式投資では損失を前提に備える心構えが欠かせないと述べている。その上で藤本さんは、相場全体の地合いは弱くても業績の良い企業は多いとみている。日本株がすでに割高だとする見方には同調せず、デフレからインフレへと経済環境が変わっており、数年前のバリュエーションをそのまま当てはめて投資判断をしない方がよいとの認識を示している。
当社の以前の記事では、米国株高を受けて日経平均が反発する一方、中東情勢を巡る不透明感が上値を抑える展開を取り上げました。値がさ株が指数を押し上げる場面がある一方で、半導体関連には利益確定売りも出ており、外部環境とセクター需給の両面が相場を左右しやすい点を整理しています。
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