三菱商事、27年3月期の純利益見通しを上方提示、エネルギー好調で1兆1000億円へ

三菱商事、27年3月期の純利益見通しを上方提示、エネルギー好調で1兆1000億円へ
三菱商事が利益上方修正

資源市況の持ち直しと過去の投資案件の収益化を追い風に、三菱商事は2027年3月期に連結純利益が大きく伸びる見通しを示した。年間配当も増配計画とし、利益予想は市場予想を上回って株価は決算発表後に一時9%高まで上昇した。

ハイライト

  • 三菱商事は2027年3月期の連結純利益見通しを前期比37%増の1兆1000億円と発表し、QUICKコンセンサスの8783億円を上回る水準となる。
  • 液化天然ガスや銅価格上昇、米エーソン約1兆2000億円買収など投資案件の本格寄与が収益押し上げ要因となる。
  • 2026年3月期の純利益は前期比16%減の8004億円だったが、会社計画の7000億円を1000億円超上回り、増配も発表された。

27年3月期見通しと収益押し上げ要因

日本経済新聞が報じた内容によると、三菱商事は1日、2027年3月期の連結純利益が前期比37%増の1兆1000億円になりそうだと発表した。4期ぶりの最終増益となり、過去最高だった2023年3月期の1兆1806億円に次ぐ水準となる。年間配当は1株125円とし、前期から15円引き上げる。

市場予想平均のQUICKコンセンサス8783億円も上回る見通しで、液化天然ガス事業の伸長や銅など資源価格の上昇が寄与する。前期までに実行した投資案件も本格的に利益貢献し、カナダのLNG生産事業や三菱食品の完全子会社化、約1兆2000億円で買収する米天然ガス開発会社エーソンが収益を押し上げる。市況回復を受けて銅事業や原料炭事業も伸び、サーモン養殖も堅調に推移する。

会社は中東情勢の影響について、2027年3月期の連結純利益に300億円の減益要因を見込み、バッファーとして織り込んでいる。上期までサプライチェーンの混乱などが続く場合を想定し、為替や資源価格の前提も足元より保守的に置いた。為替前提は1ドル150円で、1円の円安が純利益を50億円押し上げる。油価前提は1バレル78ドルで、1ドル上昇すると24億円の利益押し上げ要因となる。

中期計画と直近実績の位置づけ

2028年3月期までの中期経営計画では、純利益1兆2000億円を目標に据える。既存事業の磨き上げと新規事業の開拓により4000億円の利益積み増しを掲げており、足元では2350億円のめどが立っているとしている。

同日発表した2026年3月期の連結決算は、純利益が前の期比16%減の8004億円だった。ただ、2月に据え置いた通期業績予想7000億円は1000億円超上回った。エネルギーと資源事業に加え、ローソンなども好調で、足元の業績改善が次期の増益見通しにつながっている。

当社の以前の記事では、伊藤忠商事が2027年3月期に連結純利益9500億円(前期比6%増)を見込み、3年連続で最高益更新を狙う計画を取り上げました。機械・食料・繊維など非資源分野の堅調さが収益を支え、株式分割後ベースで実質増配となる年間配当方針も示されています。

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