武田薬品など高配当株中心、防御型ポートフォリオに注目
イラン情勢の影響で日本株市場の不安定な値動きが続くなか、調整局面を見据えた防御重視のポートフォリオ戦略に関心が集まっている。約200万円の想定予算では、値下がりリスクを抑えやすい高配当株を軸にしつつ、将来の株価上昇余地を狙う銘柄を一部組み合わせる考え方が示されている。
ハイライト
- 証券アナリスト宇野沢茂樹氏は、日経平均株価のPERが一時20倍超となり買われ過ぎ水準であるとして、中期的な調整局面を想定。
- 推奨ポートフォリオは3%台後半~4%超の高配当利回り銘柄を中心に、武田薬品工業など減配リスクの低い企業を組み入れ。
- 成長期待としてアストロスケールホールディングスのようなテーマ株も一部加え、高配当株の安定性と成長株による上振れ余地を組み合わせる戦略を示唆。
高配当株を軸にした構成方針
As reported by Nikkei, 日経マネーの2026年6月号を再構成した記事では、証券アナリストの宇野沢茂樹氏が、現在の相場環境では下落リスクの低い守りの銘柄でポートフォリオを固めるべきだと説明している。日経平均株価の加重平均PERは一時20倍を超え、ボリンジャーバンドなどのテクニカル指標からも買われ過ぎの状態だったとして、中期的な調整局面の到来を見込む。
そのうえで、相場が軟調な局面でも比較的売られにくい高配当株を中核に据える方針を示している。構成銘柄には配当利回りが3%台後半から4%超の銘柄が並び、武田薬品工業などが主力候補として位置づけられている。
銘柄選定では、現状以上の株主還元を今後も継続できるかを重視する。配当の基準にDOEを採用して減配リスクを抑える企業や、自己資本比率が高く財務基盤が安定している企業が選好されている。
調整相場での投資判断と補完銘柄
記事は、波乱相場でも値上がり益を狙う攻めの銘柄に資金を振り向けるか、それとも守りの銘柄で固めるかという判断が個人投資家の課題になっていると整理する。今回の提案では、防御を優先しながらも、投資家の選好に応じて一部で成長期待銘柄を組み入れる余地を残している。守り一辺倒では物足りない投資家向けには、宇宙ごみ除去サービスを手がけるアストロスケールホールディングスが将来的な株価上昇余地を期待できる銘柄として挙げられている。高配当株による安定性と、テーマ性のある成長株による上振れ余地をどう組み合わせるかが、足元の日本株市場では重要な視点になっている。
当社の以前の記事では、イラン情勢などで相場の不透明感が強い局面を想定し、約200万円で「攻め3銘柄+守り3銘柄」を組み合わせる分散ポートフォリオ戦略を紹介しました。守りは配当利回りの高さだけでなく、配当性向や累進配当方針といった株主還元の継続性を重視し、攻めは資源高やインフレ局面での追い風が見込める銘柄を軸に値上がり益も狙う構成でした。
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