アジア株はまちまち、U.S.のイラン南部攻撃で原油市場は方向感欠く
イランとの停戦と和平交渉の行方が見通しにくいなか、アジア市場では26日に株価と原油価格の値動きが分かれている。ホルムズ海峡の再開可否がエネルギー供給と輸送に直結するため、投資家はU.S.の軍事行動と外交協議の両面を材料視している。
ハイライト
- U.S.軍がイラン南部で自衛目的の攻撃を実施し、市場は包括合意妥結への期待と不透明感で相反する反応を示している。
- 日経平均株価は0.3%安の64,996.09、Kospiは2.6%高の8,047.51、S&P 500先物は0.6%高とアジア株・U.S.先物で明暗が分かれた。
- U.S.指標油は1バレル91.95ドルへ4.65ドル下落、北海ブレントは2.05ドル高の95.47ドルで、ホルムズ海峡再開観測が原油価格を左右している。
軍事行動と市場の初期反応
Japan Today Businessによると、U.S.軍はイラン南部でミサイル発射拠点や機雷を設置する船舶を標的に、自衛目的の攻撃を実施したとしている。U.S.軍は、イラン軍がもたらす脅威から自軍を守るための措置だと説明し、イランとの停戦を踏まえて抑制的に行動したとしているが、イラン側は公式なתגובהを示していない。
ドナルド・トランプ大統領はソーシャルメディアで、戦争終結に向けた交渉は「順調に進んでいる」と述べている。一方で、攻撃の詳しい背景やイランからの脅威の具体像、さらに今回の行動が交渉に与える影響はすぐには明らかになっていない。
SPI Asset ManagementのStephen Innes氏は、市場はイランとの包括合意がすでに成立したかのように反応しているが、最も難しい交渉部分はなお未解決だと指摘している。Washingtonが楽観姿勢を示す一方、Tehranは合意が差し迫っていないと主張しており、投資家心理は相反するシグナルに揺れている。
アジア株と原油の地域別影響
東京市場では日経平均株価が0.3%安の64,996.09となり、前日に付けた過去最高値圏から反落している。香港のハンセン指数は0.4%高の25,700.33、上海総合指数は0.2%安の4,143.14で、韓国のKospiは祝日明けの取引で2.6%高の8,047.51となっている。オーストラリアのS&P/ASX 200は0.4%安の8,657.80だった。U.S.株先物は上昇しており、S&P 500先物は0.6%高、ダウ工業株30種平均先物は0.7%高となっている。U.S.市場はメモリアルデーの祝日で休場だったが、欧州市場は上昇しており、和平合意進展への期待が支えになっている。
原油市場では、U.S.指標油が1バレル91.95ドルへ4.65ドル下落する一方、北海ブレントは2.05ドル高の95.47ドルとなっているが、なお100ドルを下回っている。地域当局者は23日までに、U.S.がイランとの戦争終結、ホルムズ海峡の再開、高濃縮ウラン備蓄の拝棄を含む合意に近づいていると述べている。海峡再開は原油価格の方向性を左右する要因で、日本のように原油の大半を同海峡経由で輸入する国にとって影響が大きい。
為替市場では、U.S.ドルは158.91円から159.09円へ上昇し、ユーロは1.1645ドルから1.1636ドルへ下落している。
エクソンモービル(XOM)の株価動向については、当サイトの以前の記事で、堅調な第1四半期決算や配当、ガイアナでの生産増加といったファンダメンタルズが下支えになる一方、短期的な売り圧力で株価が移動平均線を下回る局面があると整理しました。あわせて、147.50~154.50ドルのレンジ推移や152.85ドル付近の抵抗線が当面の注目点で、エネルギー価格や地政学リスクの変化がセンチメントを左右しやすい点も示しています。
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