日本政府、ホルムズ海峡の安全航行確保へイランに早期対応を要請
中東情勢の緊張が海上輸送とエネルギー物流に影響を及ぼすなか、高市早苗首相は1日、イランのペゼシュキアン大統領と電話協議し、ホルムズ海峡の自由で安全な通航の早期実現を求めた。協議は約15分間行われ、日本関係船舶の通航やペルシャ湾内に残る船舶の動向が引き続き重要な政策課題になっていることを示した。
ハイライト
- 高市首相は5月26日、イラン側にホルムズ海峡の安全航行確保を早期に対応するよう強く要請したと発表。
- 日本関係船舶1隻がホルムズ海峡を通過し、ペルシャ湾内には日本関係船舶が38隻残ると金子国土交通相が明かした。
- 海峡航行問題の進展次第で日本企業の物流運営や資源調達計画に直接的な影響が及ぶ可能性がある。
首脳協議の要請内容と外交対応
日本経済新聞によると、高市首相は電話協議後に首相官邸で記者団に対し、日本やアジア諸国を含むすべての国の船舶がホルムズ海峡を一日も早く自由で安全に通過できるよう、改めて強く求めたと明らかにした。首相は、話し合いを通じた事態の沈静化が最も重要だという日本の一貫した立場も改めて伝えたとしている。
また首相は、イランに対して最大限の柔軟性を発揮し、合意が一日も早く得られることを強く期待していると伝達した。高市首相とペゼシュキアン大統領の電話協議は4月30日以来で、2月末にU.S.・イスラエルとイランの軍事衝突が始まってから3回目となる。両首脳は緊密な意思疎通を続けていくことでも一致した。
海上輸送への影響と日本関係船舶の状況
ホルムズ海峡の航行を巡っては、イラン側から今後の見通しや考え方について説明があった。日本にとって同海峡は資源輸送の要衝であり、通航の安全確保は海運、エネルギー、貿易の各分野に直結する課題となっている。金子恭之国土交通相は5月26日の記者会見で、日本関係船舶1隻がホルムズ海峡を通過したと明らかにした。ペルシャ湾内に残る日本関係船舶は38隻としており、今後の協議の進展は日本企業の物流運営や調達計画にも影響を与える可能性がある。
当サイトの以前の記事では、ホルムズ海峡が事実上閉鎖された影響で、日本の4月の石油系ナフサ輸入が前年同月比47.0%減と急減し、調達先が中東からU.S.など域外へ大きくシフトしている状況を整理しました。ナフサはプラスチックや合成繊維など幅広い産業に使われるため、供給の混乱が製造業や生活関連分野へ波及し得る点も伝えています。
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