日本・韓国株が最高値更新、AI需要とイラン停戦延長観測で市場変動
アジア株式市場では人工知能関連需要への期待が続くなか、日本と韓国の主要株価指数が1日に取引時間中の過去最高値を更新している。イラン戦争の停戦延長を巡る判断やホルムズ海峡の再開協議も並行して注視されており、原油相場の上昇が地域市場全体の値動きに影響を与えている。
ハイライト
- 日本のハイテク株主導で日経平均は1カ月で12%超上昇、SoftBank Group株は9%超上昇し、AI関連需要が市場を牽引。
- 韓国Kospi指数は8,874.16で過去最高値、Samsung Electronics株が9%超上昇、5月輸出は前年同月比53%増で半導体が主導。
- Brent原油先物は2.4%高の1バレル93.33ドル、イラン戦争の停戦不透明感がエネルギー価格と投資家心理の変動要因。
日本と韓国の上昇基調
Japan Today Businessによると、日本と韓国の株式市場は1日、AIブームへの強い期待を背景に上昇し、両国の指標が取引時間中の最高値を付けている。U.S.先物も小幅に上昇し、アジア株はおおむね堅調に推移している。
日本ではハイテク関連銘柄が相場を主導し、AI投資に注力するSoftBank Groupの株価は、前週の高値更新に続いて9%超上昇している。日経平均株価は過去1カ月で12%超上昇している。
韓国ではKospi指数が約5%上昇し、8,874.16の過去最高値を記録している。主力のSamsung Electronicsも9%超上昇し、1日に公表された韓国の公式統計では、5月の輸出が半導体需要に支えられて前年同月比53%増となっている。
原油高と地政学リスクが市場材料
市場では、イラン戦争の恒久的な終結を巡る不透明感が依然として大きな材料となっている。戦争開始から3カ月が経過するなかでも、停戦の恒久化やホルムズ海峡の再開は未確定で、投資家心理とエネルギー価格の変動要因になっている。Brent原油先物は1日序盤に2.4%高の1バレル93.33ドルとなり、指標となるU.S.原油先物も2.8%高の89.76ドルを付けている。2月下旬にはBrentがおよそ70ドルだったことを踏まえると、戦争開始後の上昇幅は大きい。
一方、中国本土では週末に発表された5月の工場活動指数が、新規輸出需要の鈍化を示したことで上海総合指数が0.1%安となっている。香港のHang Seng指数は0.9%高、台湾のTaiex指数は1.4%高、インドのSensex指数は0.6%高だった一方、豪州のS&P/ASX 200は0.1%安となっている。
前週末のWall Streetでも大型テクノロジー株が相場を支え、S&P 500種株価指数は0.2%高の7,580.06と7営業日続伸している。Dell TechnologiesはAI関連需要を背景に業績見通しを引き上げて32.8%急伸し、MicrosoftとBroadcomも上昇している。
当社の以前の記事では、ソフトバンクグループが生成AI関連への集中投資を評価され、時価総額で国内首位となった経緯を整理しました。OpenAIを軸にデータセンター、ArmによるAI半導体、ロボット領域へ広げる「3本の矢」が株価上昇の背景にある一方、足元では割高感や競争環境の激化も論点として挙げています。
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