航空連合の再編をにらむ動きのなかで、フィリピン航空はワンワールドへの参画を決めた。2027年の正式加盟を見込み、親会社にANAホールディングスの出資を受けながらJALが属する陣営に加わる構図となる。
ハイライト
- フィリピン航空はIATA年次総会でワンワールド加盟の基本合意書を締結し、2027年の正式加盟を目指す。
- ワンワールド加盟により、フィリピン航空は国際線ネットワークと接続利便性を拡大する見通し。
- ANAホールディングスが株主の中でフィリピン航空が別連合に所属することで、東南アジアの航空提携戦略が複雑化する可能性が高まる。
IATA総会で基本合意、2027年正式加盟へ
日本経済新聞によると、フィリピン航空は6日、ブラジル・リオデジャネイロで開いている国際航空運送協会(IATA)年次総会にあわせ、航空連合ワンワールドとの間で基本合意書を交わした。正式加盟は2027年を見込む。
ワンワールドには日本航空のほか、American AirlinesやQantas Airwaysなどが加盟している。今回の参画決定により、フィリピン航空は国際線ネットワークや接続利便性の拡大を通じて、連合内での存在感を高めることになる。
ANA陣営との関係維持が注目点に
フィリピン航空は2014年から、スターアライアンス加盟の全日本空輸と共同運航などで連携している。2019年には親会社のPALホールディングスがANAホールディングスから出資を受け入れているが、フィリピン航空自体はこれまでスターアライアンスに加盟していなかった。そのため、今回のワンワールド参加は、資本関係と航空連合の所属先が分かれる形になる。東南アジアの航空市場で提携戦略が一段と複雑化する可能性があり、日本の大手航空会社2陣営にとっても地域戦略への影響が注目される。
当サイトの以前の記事では、ANAとJALが夏休み需要期を前に、国際線の燃油特別付加運賃を7〜8月発券分から引き上げる見通しを整理しました。中東情勢に伴う燃料価格の上昇で北米・欧州線を中心に過去最高水準となる可能性があり、旅行需要と各社の国際線収益の双方に重圧がかかる点を指摘しています。
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