三菱電機、車載部品事業で鴻海との合弁化を協議

三菱電機、車載部品事業で鴻海との合弁化を協議
三菱×鴻海 合弁交渉

三菱電機は自動車部品事業の競争力強化に向け、台湾の鴻海精密工業を資本面で受け入れる検討に入る。対象は子会社の三菱電機モビリティで、折半出資の合弁会社化を視野に協議を進め、防衛や工場のデジタル化支援など成長分野へ経営資源を振り向ける狙いがある。

ハイライト

  • 三菱電機は、車載部品子会社の三菱電機モビリティをめぐり鴻海精密工業との折半出資合弁化協議を4月24日に発表。
  • 三菱電機の自動車部品事業の営業利益率は2025年4〜12月期で5.4%と主要事業の中で最も低く、収益性改善が課題。
  • 鴻海との協業は自動車部品のみならず、2025年11月にはAIデータセンター分野の提携も発表され業界で注目集まる。

合弁化協議の枠組みと狙い

日本経済新聞によると、三菱電機は4月24日、車載部品を手がける子会社の三菱電機モビリティについて、鴻海精密工業と資本受け入れの協議を始めると発表している。両社は同社を折半出資の合弁会社とすることを目指し、EV分野に強みを持つ鴻海の開発や生産のスピードを取り込みながら、コスト抑制と事業の機動力向上を図る。

三菱電機は、EVを安く早くつくる能力を持つ企業との提携で、自動車部品事業の競争力を高める考えを示している。共同運営に移すことで、成長領域と位置づける防衛や工場のデジタル化支援に経営資源を振り向けやすくする狙いもある。

収益課題と広がる提携の影響

三菱電機の自動車部品事業は、オルタネーターなどに強みを持ち、アイシンとEV向け駆動装置の開発も進めている。一方で、2025年4〜12月期の営業利益率は5.4%と主要事業の中で最も低く、収益性の改善は課題となっている。

同社は事業構造改革を継続しており、カーナビ事業からの撤退も打ち出している。鴻海との協業は自動車部品にとどまらず、2025年11月にはAIデータセンター分野での提携も発表しており、今回の協議は両社連携を一段と深める動きとして電機・車載業界で注目を集めそうだ。

当社の以前の記事では、スズキが主戦場のインドで生産品質を高めるため、日本の取引先部品メーカーに現地進出を促し、部品調達と品質管理を安定させる狙いを整理しました。一方で、部品メーカー側は新工場建設や人材確保などの投資負担を理由に慎重姿勢もあり、堅調な業績の裏で供給網の現地化が課題として浮上している点を伝えています。

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