中東の紛争を受けてエネルギー供給への不透明感が強まるなか、日本は原油調達先の分散を進めている。メキシコのクラウディア・シェインバウム大統領は、日本の要請を受けて原油100万バレルを日本に輸出すると明らかにした。
ハイライト
- メキシコはシェインバウム大統領の発表により、日本向けに原油100万バレルを輸出する方針を決定した。
- U.S.-イスラエル対イラン戦争で中東供給網の不確実性が高まる中、日本は原油輸入先およびルート多角化を推進中。
- 今回の原油輸出合意は、日墨間のエネルギー協力強化に加え、鉱物資源分野での関係深化の可能性も示唆する。
日墨首脳協議を受けた供給対応
Japan Today Businessが伝えたところによると、この輸出方針は週前半に行われたシェインバウム大統領と高市早苗首相の電話会談を踏まえたものだ。両首脳は、安定したエネルギー供給の確保に向けて協力を強化することで一致した。
シェインバウム大統領は木曜日、メキシコが日本向けに原油100万バレルを輸出すると述べた。一方で、輸出の具体的な時期は示していない。
日本の調達多角化と資源協力
2月下旬に始まったU.S.-イスラエルの対イラン戦争により、中東の供給網を巡る不確実性は高まっている。資源に乏しい日本は原油輸入の9割超を中東に依存しており、供給先と輸送ルートの多角化を探っている。メキシコは原油に加え、銅や亜鉛などの鉱物資源も豊富だ。今回の原油輸出は、日墨間のエネルギー分野での協力拡大に加え、資源分野全体での関係強化につながる可能性がある。
当社の以前の記事では、ホルムズ海峡の事実上の封鎖を背景にナフサ(石油化学原料)の供給懸念が高まり、医療資材や化学産業への波及リスクが政策課題になっている点を取り上げました。政府は調達改善の見通しを示しつつ、厚生労働省・経済産業省が代替製品の確保を進め、供給網の安定化を急いでいる状況でした。
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