日本の4月失業率が2.5%に低下、年度替わりの転職が雇用改善を下支え

日本の4月失業率が2.5%に低下、年度替わりの転職が雇用改善を下支え
失業率2.5%に改善

日本の4月の完全失業率は前月の2.7%から2.5%に低下し、2カ月ぶりに改善した。新年度の始まりに伴う転職の動きが雇用情勢を支え、就業者数も季節調整済みで6876万人へと増えた。

ハイライト

  • 4月の日本の完全失業率は2.5%と前月から0.2ポイント改善、就業者数は前年同月比0.9%増の6876万人となった。
  • 新たな求職者は10.9%減の49万人に落ち込み、春の新年度に向けた転職が雇用改善を下支えしたと総務省が分析。
  • 有効求人倍率は1.18倍を維持、教育(1.5%増)と製造業(1.2%増)は求人増加、卸売・小売業(11.0%減)が大幅減。

4月雇用統計の内容と転職動向

総務省が30日に公表したデータによると、4月の完全失業率は2.5%となり、前月から0.2ポイント改善した。就業者数は季節調整済みで前年同月比0.9%増の6876万人となった。

仕事に就いていない人のうち、解雇による離職者は43万人、自発的な離職者は79万人で、いずれも3月から横ばいだった。一方で、新たに求職を始めた人は10.9%減の49万人となった。

総務省の担当者は、雇用情勢は堅調に推移しているとし、新年度開始に合わせて多くの人が職を移った可能性があると説明した。前年末までに次の職場を決め、12月の冬の賞与受け取り後に退職し、4月の入社まで労働力人口に入っていなかった人もいた可能性があるとして、相応に大きな転職の動きが示されているとの見方を示した。

求人市場の業種別動向と景況感

別の統計では、4月の有効求人倍率は3月と同じ1.18倍で、求職者100人当たり118件の求人がある計算となった。求人環境は全体として一定の水準を維持しているが、業種ごとの差も目立っている。

11業種のうち、新規求人が前年同月を上回ったのは教育と製造業で、それぞれ1.5%、1.2%増だった。これに対し、卸売・小売業は11.0%減と下げが最も大きく、宿泊・飲食サービスは9.1%減、情報通信は7.3%減となり、内需系やサービス分野の弱さがうかがえる。

当社の以前の記事では、4月の有効求人倍率が1.18倍と前月から横ばいとなり、雇用市場に停滞感が出ている点を整理しました。あわせて、新規求人数が前年同月比で減少し、卸売・小売や宿泊・飲食サービス、情報通信などで落ち込みが目立つこと、背景には省人化の進展や「求人疲れ」による採用抑制があることを取り上げました。

この資料には第三者の意見が含まれている場合がありますが、このウェブページ上のデータおよび情報は、当社の免責事項に従って投資アドバイスを構成するものではありません。厳格な編集上の誠実性を遵守していますが、この投稿にはパートナーの製品に関する言及が含まれている場合があります。