日本株の低PBR銘柄選別、ROEが割安判断の焦点に
東証による資本効率改善の要請を背景に、PBR1倍割れ銘柄への注目が日本株市場で続いている。もっとも、純資産に対して株価が低いだけでは真の割安株とは言えず、企業の稼ぐ力を示すROEの見極めが重要になる。
ハイライト
- 6月2日時点、プライム市場で最低PBRは三協立山の0.19倍、PBR1倍割れ企業はプライム市場27%、スタンダード市場49%。
- 低PBR銘柄選定には、在庫や不動産の質など純資産内訳の実態確認が不可欠と記事は指摘。
- PBRはPER×ROEで表され、ROEが高い低PBR企業は市場評価が遅れている割安株になる可能性がある。
PBR活用のポイントと市場の現状
As reported by Nikkei, the article is a reconstruction of the July 2026 issue of 日経マネー and notes that PBR is an indicator showing how many times a stock price is compared to BPS, and is used as a clue to finding undervalued stocks. One background factor for the Nikkei Stock Average reaching the 60,000 yen level is that the Tokyo Stock Exchange has been pressing companies to 'manage with awareness of capital costs and stock prices,' putting pressure on companies with PBR below 1x to improve.
記事では、銀行借り入れのように返済が必要な負債と異なり、過去利益の蓄積や株主資本といった返済不要の資金が純資産に当たると説明している。このためPBRが1倍を下回る場合、市場での評価額が株主資本を下回っていることを意味する。
6月2日時点で、プライム市場のPBR最低銘柄は三協立山の0.19倍だった。また東証の集計では、3月時点でPBR1倍割れの企業はプライム市場で27%、スタンダード市場で49%を占めており、低PBR銘柄はなお幅広く残っている。
低PBRだけでは測れない企業価値
ただ、記事はPBRの低さだけで割安と判断することに注意を促している。貸借対照表の資産には現金だけでなく、在庫や工場、不動産、売掛金などが含まれ、これらの質が低ければ見かけ上の純資産は実際の価値を十分に反映しない可能性がある。売れない在庫、稼働しない工場、回収が危ぶまれる売掛金が多い企業では、PBRが低くても投資妙味は乏しい。このため資産の中身を点検せずに低PBR銘柄を機械的に選ぶ手法は危ういというのが記事の主張だ。
その上で、PBRはPERとROEの掛け算で表せるとし、実際の企業力を見極めるうえでROEが決め手になると整理している。投資家の期待を映すPERと異なり、ROEは株主資本に対してどれだけ純利益を稼ぐかを示すため、低PBRでもROEが高い企業は、市場評価が追いついていない有望な割安株とみる余地がある。
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