日本の個人投資家の間で、生成AI需要の拡大を追い風とするAI・半導体関連の大型株へ資金を向ける姿勢が強まっている。高配当株への選好やNISA利用の広がりも重なり、成長性と株主還元の両方を意識した運用傾向が浮き彫りになっている。
ハイライト
- 日経半導体株指数は2025年初めから2026年5月末までに約3倍に上昇し、キオクシアホールディングス株は1年半で50倍超となった。
- 調査対象者の約54%が政府戦略分野の中でAI・半導体を最注目とし、先端分野への関心が依然として強い。
- NISA利用率は約91%、つみたて枠平均78.9万円・成長投資枠平均170.3万円といずれも前回調査より増加した。
7500人調査で示された投資選好
Nikkeiの個人投資家調査によると、2026年4月10日から5月6日にかけて実施したインターネット調査では7509人から回答を得た。自分に当てはまる投資スタイルでは、日本株を中心とした「高配当・優待狙いなどの利回り投資」が約22%で最多となり、「大型株・優良株中心の王道投資」が約20%で続いた。前回の2025年調査から首位と2位が入れ替わった。
高配当株や優待株への支持の背景には、東京証券取引所が2023年以降進めてきた資本効率改善の要請や上場維持基準の厳格化がある。2025年もプライム上場企業を中心に増配や株主優待制度の新設、拡充が相次ぎ、株主還元強化を見込む投資家に追い風となっている。
大型株人気の一因として、2025年後半から急騰したAI・半導体関連株の存在も大きい。日経半導体株指数は2025年初めから2026年5月末までに約3倍へ上昇した一方、TOPIXの上昇率は同期間で約1.4倍にとどまる。キオクシアホールディングスのように1年半で株価が50倍超となった銘柄で大きな利益を得たという声も多く寄せられた。
AI活用とNISA拡大が投資行動を後押し
政府が掲げる「戦略17分野」で注目するテーマを尋ねた設問では、「AI・半導体」が約54%で首位となった。これに「防衛産業」が約32%、「資源・エネルギー安全保障・GX」が約24%、「航空・宇宙」が約23%で続き、国策に関連する分野への関心の強さも示している。今回の調査では、銘柄選びや売買判断にAIツールを活用すると答えた投資家が4割を超えた。利用率は10代から20代で約67%、30代から40代で約56%に達する一方、50代から60代は約39%、70代以上は約22%にとどまり、若年層ほど投資でのAI利用が浸透している。
2024年の拡充から3年目を迎えたNISAは、回答者の約91%が利用している。つみたて投資枠と成長投資枠の両方を使う投資家は約60%を占め、年間利用予定額の平均はつみたて投資枠が78.9万円、成長投資枠が170.3万円だった。前回調査からそれぞれ5.3万円、10.1万円増えており、NISAを通じた投資意欲は利用率と投資額の両面で高まっている。
AMDによるMEXT買収とRackspaceとのエンタープライズAIクラウド提携について、当サイトの以前の記事で取り上げました。買収で技術基盤と事業ポートフォリオを広げ、提携で規制業種向けAIクラウド市場への展開を進める狙いがあり、短期的なテクニカル指標のばらつきはあるものの中長期の成長期待が示されていました。
最新のASMLニュース
- Forex
- Crypto