日本政府、AI活用拡大でデジタル行財政改革を再編
政府は人口減少への対応を急ぐ中、医療や交通、行政手続きなど幅広い分野でAIとデジタル技術の活用を柱とする2026年の基本方針を決定した。会議体は今後「AIデジタル改革推進会議」に改組し、制度見直しと業務標準化を通じて行政効率と国民サービスの向上を進める。
ハイライト
- 政府は2026年度までに全分野でAI利活用推進と法制度見直しを方針とし、デジタル行財政改革会議をAIデジタル改革推進会議へ再編。
- 医療分野でのマイナ保険証や電子処方箋の可視化システム、会計業務へのAI標準化導入を2026年度中に実施し、予算執行の透明性向上を図る。
- 交通分野ではレベル4自動運転の社会実装を促すため13カ所で先行事業を展開し、関連自治体へ専門家派遣や事故原因究明体制構築も進行。
2026年度方針と導入計画
日本経済新聞によると、政府は7日に首相官邸でデジタル行財政改革会議を開き、2026年の基本方針を盛り込んだ取りまとめを決定した。木原稔官房長官は会議で、AIやデジタルを取り巻く環境変化のスピードは極めて速く、タイムリーに施策を展開しなければ変化に追いつけないと強調している。
取りまとめでは、AX、AIトランスフォーメーション, への全分野での対応を急務と位置づけ、AI利活用を進めるために現行の法制度や指針を見直す方針を示している。これにあわせて、会議は今後「AIデジタル改革推進会議」に改組する。
医療分野では、マイナ保険証や電子処方箋の導入状況をグラフや表で可視化するシステムの運用を始める。政府の予算執行や資金管理などの会計業務についても、2026年度中にAIを導入して標準化し、統一データの活用によって予算執行の可視化につなげる。
交通、子育て、防災への波及
交通分野では、特定条件下で運転手を必要としないレベル4自動運転の社会実装を後押しする。政府は3月に横浜市や仙台市など13カ所を先行事業化地域として選定しており、2026年度中に対象自治体へ専門家を派遣するなど、課題解決に向けた支援を行う。あわせて、自動運転車が事故を起こした場合の原因究明体制の構築にも取り組む。国と自治体の子育て支援制度を集約したデータベースは2026年度から対象自治体を拡大し、広域災害時には自治体間で被災者情報を共有する仕組みも同年度以降に検討する。
当社の以前の記事では、日本IBMが三菱UFJ銀行などと連携し、勘定系システム刷新を含む金融機関の基幹システム開発・運用・保守にAIを組み込む方針を取り上げました。AI専門家チームの参画や開発基盤の活用を通じて、運用自動化と生産性向上を進め、複雑化した金融ITの負荷軽減と更新スピードの改善を目指す動きとして整理しています。
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