東京証券取引所は、2営業日連続で特定の値幅制限条件に該当した2銘柄について、次営業日の7月21日に日々値幅制限の上限または下限のみを拡大する。対象はJSH Co.,Ltd.とTMH Inc.で、片側の値幅拡大により通常時より大きい価格変動が生じる可能性がある。
ハイライト
- 東京証券取引所はJSH Co.,Ltd.(150A)の上限の日々値幅を400円に、TMH Inc.(280A)の下限を1,200円に拡大し7月21日から適用。
- 日々値幅制限は、基準値段542円(JSH)と1,103円(TMH)を基に、JSHで上限942円・下限442円、TMHで上限1,403円・下限1円となる。
- 制限値段以外で売買が成立すれば通常制限値幅に復帰し、価格が一方向のみ拡大することで価格変動リスクが高まる可能性がある。
対象銘柄と値幅拡大の内容
日本取引所グループ(JPX)が公表した内容をJPXが伝えたところによると、東京証券取引所は2銘柄が2営業日連続で所定の条件に該当したため、7月21日の売買で片側の日々値幅制限を拡大する。条件は、制限値段で売買成立がなく出来高が0の状態、または後場終了まで出来高が0株のまま推移し、大引けで制限値段で売買が成立しても同値段に気配が残る状態としている。JSH Co.,Ltd.(150A)は上限側のみを拡大し、上限の日々値幅は400円、下限は通常どおり100円に据え置く。基準値段は542円で、上限値段は942円、下限値段は442円となる。
TMH Inc.(280A)は下限側のみを拡大し、下限の日々値幅は1,200円、上限は通常どおり300円に据え置く。基準値段は1,103円で、上限値段は1,403円、下限値段は1円となる。
市場取引への影響と通常値幅への復帰条件
東証は、7月21日以降に制限値段以外の価格で売買が成立した場合、日々値幅制限を通常水準に戻すとしている。一方で、売買が制限値段でのみ成立する場合や、売買が成立しないまま制限値段に気配を残して取引を終える場合は、拡大措置が継続する。また、市場参加者に対しては、値幅制限の拡大により成行注文が想定外の価格で約定する可能性があると注意を促している。値幅の片側だけが広がるため、対象銘柄では通常より価格形成の振れが大きくなりやすい。
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