経済産業省、2026年版不公正貿易報告書を公表、通商政策の優先課題を提示
日本の通商政策運営に関する年次点検として、経済産業省は2026年6月12日に「2026年版不公正貿易報告書」と今後の対応方針を同時に公表しました。報告書は主要国の貿易政策を国際ルールに照らして検証し、取組方針には昨年公表分のフォローアップも盛り込んでいます。
ハイライト
- 経済産業省は2026年版不公正貿易報告書を公表、主要国の貿易政策の問題点を指摘し35回目の年次公表となった。
- 報告書はWTO協定など国際ルールを基準に各国の不公正措置の撤廃・改善を促し、日本政府の認識を明示した。
- 同時に発表した取組方針では当面の通商政策の優先課題と昨年方針のフォローアップを整理し、政策対応の重点を示した。
報告書の位置付けと公表内容
経済産業省によると、今回公表した「2026年版不公正貿易報告書, WTO協定及び経済連携協定・投資協定から見た主要国の貿易政策」は、産業構造審議会の通商・貿易分科会不公正貿易政策・措置小委員会が取りまとめた年次報告書です。1992年以来の継続的な取り組みで、今回が35回目の公表となります。同報告書は、WTO協定をはじめとする国際的に合意されたルールを基準に、主要国の貿易政策や措置の問題点を指摘し、撤廃や改善を促す内容です。委員長は木村福成氏で、慶應義塾大学名誉教授・シニア教授、ならびに日本貿易振興機構アジア経済研究所所長を務めています。
今後の通商政策への反映
経済産業省は報告書の公表にあわせて、「2026年版不公正貿易報告書を受けた経済産業省の取組方針」も同時に発表しています。この方針は、今後の通商政策を進めるうえで当面の優先度が高いと同省が考える事項を整理したものです。取組方針には、昨年公表した方針のフォローアップも掲載しています。報告書と対応方針の同時公表により、日本政府は主要国の貿易措置に対する問題認識と、今後の政策対応の重点を一体的に示しています。
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