EUR/USDは10月23日、1.1200付近で取引されており、1.1240~1.1250を上回る水準を維持できなかったことを受け、引き続き上値の重い展開となっています。1時間足チャートでは、主要移動平均線を下回っており、移動平均線の大半は1.1210~1.1230付近に集中しています。
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ユーロ圏の景気減速がユーロの重しに
ユーロには、ユーロ圏の企業活動に関する本日発表の速報指数も追加の重しとなりました。同指数は、第4四半期初めに経済成長が減速したことを示しました。S&P Globalの速報値によると、ユーロ圏の総合PMIは10月に53.1から51.9へ低下し、市場予想の52.7を下回って、4カ月ぶりの低水準となりました。
特にフランスで悪化が目立ち、総合指数は51.1から48.4に低下し、再び景気縮小圏に入りました。サービス業PMIは予想の50.7に対して48.4に低下し、製造業PMIは予想の50.5に対し49.3となりました。一方、ドイツの状況は比較的底堅く、製造業指数は53.9から54.2に上昇しましたが、サービス業PMIは52.9から51.7に低下し、総合指数も52.8に下落しました。
フランス国債利回り上昇で経済懸念強まる
欧州債券市場も引き続き厳しい状況にあります。フランスの10年国債利回りは、予算問題や政局不安、財政の持続可能性への懸念を背景に、一時約5.14%まで上昇し、24年ぶりの高水準を記録しました。
米国経済は比較的底堅さを保っており、引き続きドルを支えています。10月22日発表のデータによると、新規失業保険申請件数は前週の200,000件から194,000件に減少し、労働市場に大きな悪化が見られないことが確認されました。
本日は米国のPMI速報値に注目が集まります。製造業とサービス業の活動は比較的堅調に推移するとの予想です。また、ミシガン大学消費者信頼感指数の確報値と、消費者のインフレ期待も発表されます。
主要な上値抵抗線が反発を抑制
したがって、ファンダメンタルズはEUR/USDの持続的な反発を裏付けるには至っていませんが、現時点で一段安を示す材料もありません。それでも、1.1160~1.1120に向けて下落するリスクは依然として高い状況です。1.1260のレジスタンスを上抜ければ、1.1300~1.1330まで上昇する可能性があります。ただし、マクロ経済の乖離と中央銀行の見通しを背景にEUR/USDに下押し圧力 で述べたように、ユーロがさらに回復した場合も、売りの好機とみなされる可能性があります。
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