Oksana Koneva

日本の輸入額、原油高と半導体需要で上半期の過去最大を更新

日本の輸入額、原油高と半導体需要で上半期の過去最大を更新
輸入額が過去最大

2026年度上半期の日本の輸入額は、資源価格の上昇と電子部品需要の拡大を背景に大きく膨らんでいる。輸出も過去最高を更新しているが、輸入の伸びが上回り、貿易赤字は11期連続で続いている。

ハイライト

  • 2026年度上半期の日本の輸入額は66兆2753億円で前年同期比20.4%増、半期ベースで過去最高を更新した。
  • 原油の輸入額は5兆7439億円で26.3%増、輸入単価は1キロリットルあたり10万8605円と60.3%上昇した一方、輸入量は21.2%減。
  • 上半期の貿易収支は2兆8184億円の赤字で11期連続の赤字、中東情勢によるエネルギーコスト上昇が主因。

財務省統計が示す上半期の輸入拡大

日本経済新聞が報じた財務省の貿易統計速報によると、2026年度上半期の輸入額は66兆2753億円となり、比較可能な1979年以降の半期ベースで過去最高を更新した。前年同期比では20.4%増で、原油価格の上昇に加え、半導体電子部品の輸入増が全体を押し上げている。

品目別では、原油の輸入額が5兆7439億円と26.3%増えた。中東の混乱を受けて、ホルムズ海峡を通過しない代替ルートでの調達が広がり、輸入コストが上昇している。通関ベースの円建て輸入単価は1キロリットルあたり10万8605円と60.3%上昇した一方、輸入量は5288万キロリットルと21.2%減っている。

半導体電子部品では台湾からの輸入増が目立つ。資源と電子部品の双方で調達負担が重くなり、上半期の輸入総額を押し上げる構図となっている。

輸出増でも貿易赤字が継続

上半期の輸出額は63兆4569億円と18.4%増え、こちらも半期ベースで過去最高となっている。中国向けの半導体電子部品や、U.S.向けの自動車が伸び、輸出全体を支えている。

ただ、輸入額が輸出額を上回り、上半期の貿易収支は2兆8184億円の赤字となった。赤字は11期連続で、エネルギー調達コストの高止まりが日本の貿易収支を圧迫している。

9月単月でも貿易収支は5365億円の赤字で、5カ月連続の赤字となっている。9月の輸出は前年同月比16.7%増の10兆9722億円、輸入は18.9%増の11兆5088億円だった。中東からの原油輸入量は30%減の692万キロリットルだったが、4月の384万キロリットルが1979年1月以降で最少だったことを踏まえると、足元では一定の回復の兆しもみられる。

当サイトの以前の記事では、半導体の先端実装を支える後工程分野で製造装置の性能競争が強まっている点を取り上げ、ニコンが2027年4月に新型デジタル露光装置を投入する計画を整理しました。描画領域の拡大や処理速度の向上に加え、基板のずれやレジストの違いにも安定して対応できることが、後工程の生産性や実装精度を左右する要因として注目されます。

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