コニシ、中東情勢による原料高でボンド製品を20%以上値上げ
接着剤大手のコニシは、中東情勢を背景とする原料高を受け、ボンド製品全般の価格を引き上げる。5月1日出荷分から現行価格の20%以上を値上げし、この影響は2027年3月期の通期業績予想には織り込んでいない。
ハイライト
- コニシは中東情勢によるナフサ高騰を受け、ボンド製品を6月以降20%以上値上げし、原料調達の多様化を検討。
- 住宅向け需要が読みにくく先行き不透明としつつも、接着剤事業の約7割が住宅向けでTOTOなどに採用されている。
- 2027年3月期連結業績予想は純利益81億円(前期比2%増)、売上高1500億円(10%増)、営業利益115億円(10%増)。
値上げ実施の背景と調達対応
日本経済新聞によると、コニシは4月24日の決算記者会見で、原料のナフサ価格高騰を受けて値上げに踏み切る方針を明らかにした。松端博文社長は、原材料の調達や生産に現時点で大きな変化はない一方、原材料価格が上昇していると説明している。
ボンドはナフサを原料とする合成樹脂から製造しており、中東情勢の影響が製品コストに波及している。6月以降は原料メーカーからの調達見通しが立ちにくいため、同社は海外からの調達も検討しているという。
住宅向け需要と業績見通しへの影響
コニシの接着剤事業は約7割が住宅向けで、TOTOのユニットバス向け接着剤にも採用されている。松端社長は顧客の状況が読みにくく、先行きは不透明だとしている。同社が同日発表した2027年3月期の連結業績見通しでは、純利益は前期比2%増の81億円、売上高は10%増の1500億円、営業利益は10%増の115億円を見込む。自動車向けや電子電機向けの接着剤販売の伸びが業績を支える見通しだ。
当社の以前の記事では、大日本印刷が車載ディスプレー向けに、木目調などの加飾を施しても表示の鮮明さを維持できる次世代型加飾フィルムの量産を開始した動きを取り上げました。速度計など厳しい表示基準にも対応し、中国から販売を始めて欧米・日本へ広げ、2030年度までに累計売上高50億円を目指す計画です。
最新の石油ニュース
- Forex
- Crypto