原材料費や物流費の上昇が続くなか、山崎製パンは7月1日出荷分から食パンや菓子パン、和洋菓子の計306品目を値上げする。主力の食パン類は平均6.6%引き上げ、同社の値上げは25年1月以来、1年半ぶりとなる。
ハイライト
- 山崎製パンは7月出荷分から食パン・菓子パン・和洋菓子など306品目を平均5~6.6%値上げする。
- 政府は4月から輸入小麦の製粉会社売渡価格を2.5%引き上げており、包装資材費も中東情勢の悪化で上昇した。
- 主要商品の値上げは食品業界全体の収益維持策として拡大し、家庭向け食品や業界採算に影響を与える可能性がある。
7月の改定内容と価格転嫁の背景
日経が28日に伝えたところによると、今回の価格改定では油脂や小麦などの原材料高に加え、物流費、人件費、包装資材費の上昇分を販売価格へ転嫁する。対象は食パン、菓子パン、和洋菓子に広がり、一部商品は価格を据え置く。
食パン類は「ロイヤルブレッド」や「ダブルソフト」など62品目を平均6.6%値上げする。菓子パン類は「高級つぶあん」や「ミニスナックゴールド」など126品目を平均5%引き上げ、和洋菓子類は「串だんご」や「北海道チーズ蒸しケーキ」など118品目を平均6.4%値上げする。
小麦高と資材費が食品価格を圧迫
政府は製粉会社に売り渡す輸入小麦の価格を4月から3年ぶりに2.5%引き上げている。山崎製パンは、中東情勢の悪化を受けた包装資材費の上昇など、判明しているコスト増も今回の改定に反映している。食品メーカーでは原材料とエネルギー、物流、労務の各コスト上昇が長期化しており、主要商品の値上げは収益維持に向けた対応として広がっている。製パン大手の価格改定は、家庭向け食品の店頭価格や業界全体の採算動向にも影響を与える可能性がある。
当社の以前の記事では、中東情勢の緊迫化を受けて、農林水産省が石油関連製品を中心とした資材の流通実態を調査し、パン包装用の袋など主要資材は当面確保のめどが立っているとの認識を示したことを伝えました。一方で、情勢次第で先行きは不透明として監視を続ける方針や、肥料調達・飼料用米の需給といった追加の課題も整理しました。
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