日本株投資で理論株価チャート活用、株価連動性が銘柄選別の軸に
投資判断で理論株価を活用する手法として、はっしゃん式理論株価チャートは株価と理論株価の位置関係を長期の推移で見る考え方を示している。理論株価に加え、資産価値や上限株価、配当優待ラインなど複数の指標を重ねることで、割高感や割安感を見極めやすくする。
ハイライト
- はっしゃん式理論株価チャートは資産価値や上限株価など5本ラインで投資判断し、株価連動性分析を重視する手法として紹介されている。
- 時価総額5000億円以上の大型株で強い理論株価連動性を持つ銘柄は8割近く、小型株でも5割以上が高い相関を示す。
- 株Bizは「企業価値コア4条件」として理論株価連動性や割安性、右肩上がりトレンド、増配傾向を挙げ、有力投資候補判定に用いている。
理論株価チャートの見方
日経マネーの再構成記事では、はっしゃん式理論株価チャートが、算出した理論株価に「資産価値」「上限株価」「先行指標」「配当優待ライン」を加えた5本のラインで投資判断を行う手法として紹介されている。数値の高低や乖離率を点で捉えるだけでなく、約10年のチャートを線で確認し、株価との連動性や位置関係を見極めることを重視する。上限株価は理論株価の事業価値を2倍にして計算し、株価の上限の目安となる。この水準を株価が継続的に上回る場合は割高感が強く、さらに大きく上振れる場合は過熱感が意識される。これに対し、資産価値ラインや配当優待ラインは割安水準の目安とされ、株価がこれらに近い場合は割安感が強まりやすい。
記事では油脂製品大手の日油を例示し、理論株価と実際の株価が近い水準で連動する典型銘柄として取り上げている。一方で、理論株価を大きく上回って推移する期待先行型の銘柄や、資産価値ライン付近で推移して割安さが目立つ銘柄もあるとしている。
銘柄選別と市場への示唆
初心者が投資対象にしやすい条件としては、株価と理論株価の相関度が高いこと、株価が理論株価より割安な位置にあること、理論株価が右肩上がりであること、配当が増加傾向にあることの4点が挙げられている。株式情報サイト「株Biz」では、これらを「企業価値コア4条件」と呼び、時間軸を考慮した一定のルールで判定している。理論株価が上向きで、業績の継続改善がうかがえ、なおかつ株価との連動性が強い銘柄は有力な投資候補になりやすい。相関の傾向については、時価総額が大きいほど理論株価との相関が高い銘柄の比率が高く、時価総額5000億円以上の大型株では8割近い銘柄で強めの相関が見られるという。
ただし、時価総額100億円未満の超小型株でも5割以上の銘柄で強めの相関が認められており、理論株価を投資に活用できる対象は大型株に限られない。記事は、理論株価チャートを使うことで、株価水準の妥当性と企業価値の改善方向をあわせて見極める視点が広がることを示している。
当サイトの以前の記事では、決算短信の数値だけを使って事業価値と資産価値を合算し、独自の将来予測に頼らず理論株価を算出する「はっしゃん式理論株価」の仕組みを整理しました。計算例としてトレジャー・ファクトリーを取り上げ、算出した理論株価と実際の株価を比較して割安度や売買タイミングの判断に活用できる点も紹介しています。
最新の日本ニュース
- Forex
- Crypto