日産、自社HV搭載の新型キックス投入で国内小型SUV販売の立て直し狙う
国内販売の低迷が続く日産自動車は、小型SUV市場での巻き返しに向けて「キックス」を6年ぶりに全面改良し、6月18日に発売する。新型車は国内初となる第3世代「e-POWER」を搭載し、価格は299万9700円からで、競争が激しいハイブリッドSUV市場での販売回復の足がかりとなるかが焦点になる。
ハイライト
- 日産は6月17日に第3世代e-POWER搭載の新型キックスを公開し、国内で初投入、価格は299万9700円からに設定。
- 2025年のキックス国内販売台数はヴェゼルの6万7239台に対し9595台と大幅に水をあけられ、販売回復が急務。
- 新型キックスは2027年度末で追浜工場から日産自動車九州への生産移管を予定、ブランド力回復の試金石となる。
新型キックスの投入時期と商品戦略
日経新聞によると、日産は6月17日に新型キックスを公開し、国内向けでは初めて同社独自のハイブリッド技術「e-POWER」の第3世代を採用した。エンジン改良によって燃費性能と静粛性を高めており、今夏発売予定の大型ミニバン「エルグランド」にも同技術を搭載するが、まずキックスで日本市場に投入する。外観はアメリカンフットボールのヘルメットをモチーフにした前面デザインや、スニーカーの靴底から着想を得た車体下部の意匠が特徴となる。車内では後部座席の足元や頭上空間を広げ、競合車との差別化を図る。
国内仕様はハイブリッド専用で、価格は299万9700円からとした。ホンダのヴェゼルHVの299万8600円からとほぼ同水準で、日産は競合がひしめくコンパクトSUV市場で販売台数の回復を目指す。
販売回復と生産体制への影響
コンパクトSUVは、トヨタ自動車の「ヤリスクロス」やホンダの「ヴェゼル」など主力車種が集まる国内の激戦区となっている。キックスはこの分野で後れを取っており、2025年の販売台数はヴェゼルの6万7239台に対し9595台にとどまった。2021年にはヴェゼルが5万2669台、キックスが3万5044台だったが、その後の差は大きく広がっている。旧型は海外で2016年に販売が始まった車種をベースにし、日本投入が4年後となったことで商品鮮度の弱さが指摘されていた。新型も2024年に北米で先行投入されているが、国内導入までの間隔は2年に縮まった。杉本全執行職は、最適なタイミングで日本に投入できたとしている。
生産面では、旧型をタイ工場で生産してきたのに対し、新型は2027年度末で車両生産終了を予定する追浜工場で生産する計画だ。その後は日産自動車九州での生産を見込む。日産の2026年1月から5月の国内販売台数は、比較可能な1993年以降で最低となっており、新型キックスはブランド力回復と国内販売てこ入れの試金石となる。
当サイトの以前の記事では、日銀の政策金利引き上げが市場に与える影響を整理し、日経平均が7万円台に乗せる場面があったことや、半導体関連株への資金流入が続いた点を解説しました。利上げが市場予想通りで「イベント通過」の安心感が広がった一方、借入金利上昇による家計・企業への下押しリスクと、預金金利の改善や円安圧力の緩和といった波及にも触れています。
最新の日本ニュース
- Forex
- Crypto