食品や日用品でコスト上昇を価格に転嫁する動きが続くなか、ロッテは「雪見だいふく」や「クーリッシュ」を含むアイスクリーム35品目の出荷価格を引き上げる。値上げ幅は5.1〜16%で、原材料費に加えて物流費や光熱費、人件費の上昇が収益を圧迫している。
ハイライト
- ロッテは35品目のアイスを7〜10月に順次値上げし、出荷価格ベースで5.1〜16%引き上げると発表した。
- 値上げ理由は原材料、物流費、光熱費、人件費の高騰で、2023年以降同様の価格改定が多数実施されている。
- 公正取引委員会は6月16日に価格カルテル疑惑でロッテなど6社へ立ち入り検査し、冷菓市場への監視が強化されている。
価格改定の対象と実施時期
日本経済新聞によると、ロッテは6月19日、計35品目のアイスクリーム商品を7月から10月にかけて順次値上げすると発表した。品質を維持しながらコスト増を吸収することが難しくなっており、出荷価格ベースで5.1〜16%引き上げる。7月出荷分では「雪見だいふく」と「ミニ雪見だいふく」の2商品を値上げする。9月出荷分では「クーリッシュ」や「ガーナチョコ&クッキーサンド」など30品目を引き上げ、10月には「BIGスイカバー」など3品目の価格を見直す。
同社は値上げの理由として、原材料価格の上昇に加え、物流費、光熱費、人件費の高騰を挙げている。2023年以降、アイスや菓子では同時期の価格改定が続いている。
公取委調査下での市場への影響
今回の発表に先立ち、ロッテは6月18日に予定していた価格改定の公表を取り下げていた。18日時点では、改定内容や取り下げ理由について「現状お伝えできない」と説明していた。アイスクリームの価格を巡っては、公正取引委員会が6月16日、希望小売価格を巡る価格カルテルの疑いが強まったとして、ロッテや明治、森永乳業など食品メーカー6社に独占禁止法違反の疑いで立ち入り検査している。主要メーカーによる価格改定が続くなか、国内の冷菓市場ではコスト転嫁の動きと競争環境への監視が同時に強まっている。
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