東京証券取引所では、2本のETF・ETNが制限値幅の上限または下限で引けたことを受け、9月29日の日々値幅制限が拡大される。対象は中国関連ETFとU.S.国債関連ETFで、成行注文が想定外の価格で約定する可能性にも注意が必要になる。
ハイライト
- 東京証券取引所はiFreeETF China GBA100(2629)とNZAM ETF U.S. Treasury 7-10Y(538A)の下方日々値幅制限を9月29日に拡大する。
- 2629は基準値段4,189円で下限1,389円(制限幅2,800円)、538Aは基準値段7,933円で下限1,933円(制限幅6,000円)となる。
- 値幅制限拡大により成行注文が予想外の価格で約定する可能性があり、価格乖離と流動性リスクへの注意が必要。
9月29日の値幅制限拡大の内容
Japan Exchange Groupの公表によると、東京証券取引所は対象2銘柄について、9月29日の下方の日々値幅制限を拡大する。上方の値幅制限は通常どおり維持される。iFreeETF China GBA100(2629)の基準値段は4,189円で、上限は4,889円、下限は1,389円となる。下方の日々値幅制限は2,800円に拡大される一方、上方の制限は通常どおり700円に据え置かれる。
NZAM ETF U.S. Treasury 7-10Y(Unhedged)(538A)の基準値段は7,933円で、上限は9,433円、下限は1,933円となる。下方の日々値幅制限は6,000円に拡大され、上方の制限は通常どおり1,500円のままとなる。
東京証券取引所は、上限または下限以外の価格で売買が成立し、9月29日以降の立会いが終了した場合、日々値幅制限を通常水準に戻すとしている。
売買上の注意点と市場への影響
2629については、ETFの設定と解約の申請停止に加え、中国市場の休場によりETFの市場価格がNAVと乖離しやすい状況にある。投資家には、各運用会社の適時開示情報を確認したうえで、慎重に取引することが求められる。また、値幅制限の拡大により、成行注文が想定外の価格で約定する可能性がある。値動きが大きくなりやすい局面では、ETF・ETNの価格形成や流動性、基準価額との乖離が市場参加者のリスク管理上の焦点となる。
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