山崎製パン、2027年1月から食パンなど276品目を値上げ

山崎製パン、2027年1月から食パンなど276品目を値上げ
山崎パン値上げ決定

原材料や包装資材、人件費の上昇が続くなか、山崎製パンは食パンや菓子パン、和洋菓子の出荷価格を引き上げる。2027年1月1日出荷分から平均4.7%の値上げを実施し、一部商品は据え置いて節約志向の需要取り込みも狙う。

ハイライト

  • 山崎製パンは2027年1月1日出荷分から食パンや菓子パンなど276品目の出荷価格を平均4.7%値上げする。
  • 食パン48品は平均6.2%、菓子パン169品は平均4.3%、和菓子・洋菓子59品は平均4.0%値上げし、一部商品は据え置く。
  • 政府が輸入小麦価格を10月から12%引き上げた影響で業務用小麦粉が値上がりし、原材料とコスト上昇が食品業界全体に波及している。

価格改定の対象と実施時期

日本経済新聞によると、山崎製パンは10月27日、食パンや菓子パンなど276品目の値上げを発表した。対象商品の出荷価格は2027年1月1日出荷分から平均4.7%引き上げ、小麦粉や油脂など原材料の仕入れ価格上昇に加え、包装資材費や人件費の増加分を価格に反映する。

内訳は、「ロイヤルブレッド」や「超芳醇」など食パン48品が平均6.2%の値上げ、「高級つぶあん」や「ランチパック」など菓子パン169品が平均4.3%の値上げ、「串だんご」など和菓子・洋菓子59品が平均4.0%の値上げとなる。一方で、食パン「ダブルソフト」など一部商品の価格は据え置く。

原料高と食品業界への波及

今回の価格改定の背景には、原料コストの上昇がある。政府は製粉会社に売り渡す輸入小麦の価格を10月から12%引き上げており、2023年4〜9月以来、3年半ぶりの高値水準となっている。

これを受けて製粉各社は、パンに使う強力粉など業務用商品の価格を12月出荷分から引き上げている。山崎製パンの値上げは、製パン各社が進めるコスト転嫁の流れを映しており、家計の節約志向が強いなかで価格戦略の見極めが続く。

当社の以前の記事では、公正取引委員会が大手ビールメーカー4社に対し、出荷価格を巡るカルテル疑いで強制調査に入った点を整理しました。寡占が進む市場構造のもとで、物価高や原材料費上昇が続く局面では「適切な価格転嫁」と「自由な価格競争」の線引きが改めて問われることも指摘しています。

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