トヨタ、中東向け4月輸出が91.7%減、地域紛争で供給に打撃

トヨタ、中東向け4月輸出が91.7%減、地域紛争で供給に打撃
トヨタ中東輸出急減

中東情勢の混乱が日本の自動車輸出に重くのしかかる中、トヨタ自動車の4月の日本から中東向け輸出は前年同月比91.7%減の2,418台となった。中東向け販売も落ち込む一方で、世界生産は同月として過去最高を更新しており、地域別の需要と供給の偏りが一段と鮮明になっている。

ハイライト

  • トヨタの日本から中東向け4月輸出が91.7%減となり、地域紛争による物流混乱で供給が大幅に打撃を受けた。
  • トヨタは中東やアジア市場向け海外生産を11月までに約8万3,000台削減し、日本国内でも3月と4月で計約4万台生産を引き下げた。
  • 4月の世界販売は3.1%減の84万9,306台、国内販売は24.2%増の14万9,924台、中国販売は25.4%減の10万6,479台に落ち込んだ。

4月実績と減産計画の全体像

Japan Today Businessによると、トヨタ自動車は木曜日、日本から中東向けの4月輸出が地域紛争の影響で大幅に落ち込んだと明らかにした。日本からの総輸出は7.0%減の16万6,972台となり、2カ月連続の減少となっている。

世界販売は3.1%減の84万9,306台で、3カ月連続の前年割れとなった。一方、世界生産は2.0%増の83万1,971台と、4月として過去最高を記録した。海外生産も3.8%増の56万7,578台となり、インドでは稼働日数の増加を背景に38.5%増の3万3,770台へ大きく伸びた。

関係者によると、トヨタは中東危機に伴う物流の混乱長期化を受け、中東やアジア市場向けを中心とした海外生産を11月ごろまでに約8万3,000台削減する計画だ。さらに、日本国内でも中東向け輸出用の生産を3月と4月に当初計画から計約4万台引き下げている。

地域別販売の明暗と業界への波及

海外販売は7.5%減の69万9,382台だった。北米でハイブリッド車需要が底堅く推移する中でも、U.S.での販売は4.6%減の22万2,378台となり、中東では33.7%減の3万1,360台、中国では競争激化を背景に25.4%減の10万6,479台まで落ち込んだ。

これに対し、日本での販売は24.2%増の14万9,924台となった。3月末の環境性能課税の廃止を前に購入を見送っていた消費者需要が押し上げ要因となった。

生産面では北米が3.3%減の19万8,098台、国内生産が1.7%減の26万4,393台だった。トヨタを含む日本の自動車大手8社の4月世界販売は1.3%減の194万台となり、日産自動車は7.6%減、Honda Motor Coは7.9%減だった一方、Suzuki Motor Corpはインドでの好調な販売に支えられ20.9%増の30万9,237台となった。8社の世界生産は3.2%増の200万台、国内生産は2.4%増の65万1,159台だった。

当サイトの以前の記事では、中東情勢の緊迫を受けて日本のナフサ調達が大きく転換し、輸入総量の縮小と調達先の分散が同時に進んでいる点を整理しました。4月は中東からの輸入が急減する一方、米国など中東以外からの代替調達が拡大しており、政府対応とともに化学メーカーにとってコスト増や物流体制の再構築が課題になることを指摘しています。

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