日本の合計特殊出生率、人口維持の目安2.07を大きく下回る
合計特殊出生率は、1人の女性が一生のうちに産む子どもの数の平均を示す人口動態統計の指標だ。日本では人口を維持する目安が2.07とされる一方、2025年は1.14まで低下し、少子化の進行が改めて鮮明になっている。
ハイライト
- 2025年の日本の合計特殊出生率は1.14となり、人口維持目安の2.07を大きく下回り10年連続で低下した。
- フランスの出生率は2025年に1.56と第1次世界大戦後で最低水準となり、支援策の厚い国でも維持困難が顕在化した。
- 韓国の2025年出生率は0.80と2年連続微増したものの、依然危機的水準にあり、主要国で少子化圧力と構造課題の重みが増している。
指標の定義と日本の低下推移
日本経済新聞によると、合計特殊出生率は出産期とされる15〜49歳の女性の年齢別出生率を合計して算出する。全国の出生や死亡を集計する人口動態統計の項目の一つとして、1947年に算出が始まった。
人口維持にはおよそ2.07が必要とされる。日本では1947〜49年の第1次ベビーブームに4を超えていたが、「団塊の世代」が20代後半となった1975年に2を割り、1995年には1.5を下回った。
近年は新型コロナウイルス禍での結婚控えなどもあり、出生数の減少が加速している。2025年の出生率は1.14となり、10年連続で低下した。
主要国でも続く少子化圧力
少子化は日本に限った現象ではなく、海外の主要国も直面している。出産や育児への支援が厚いフランスは2010年代半ばまでおおむね2を維持していたが、2025年には第1次世界大戦後で最も低い1.56まで下がった。韓国では2025年の出生率が0.80と2年連続でやや上昇したものの、危機的な水準からは抜け出せていない。主要国でも出生率の回復は容易ではなく、労働力や社会保障の持続性に影響する構造課題として重みを増している。
当サイトの以前の記事では、2025年の日本の合計特殊出生率が過去最低の1.14に低下し、出生数も統計開始以来の最少を更新した点を整理しました。婚姻件数が増加した一方で自然減は90万人超が続き、人口減少の加速と将来の労働力不足への懸念が強まっていることも取り上げています。
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