アシックスは高級ブランド「オニツカタイガー」を手がける事業部の分社化を検討している。アシックス本体と経営を切り分けることで、ブランド形成や出店戦略の意思決定を速める狙いがあるとみられる。
ハイライト
- アシックスはオニツカタイガー事業部の分社化を検討し、ブランド運営の柔軟性と機動性向上を目指す方針を示した。
- 2025年12月期のオニツカタイガー事業売上高は1365億円で前期比43%増、利益率は5つの主要カテゴリーで最高の37.7%となった。
- アシックスは訪日外国人需要対応のため、2024年内に大型店舗を国内複数開店する計画を公表した。
分社化の狙いと事業の位置づけ
日本経済新聞が10日に報じたところによると、検討対象はオニツカタイガーを担う事業部で、独立性を高めることでブランド運営の柔軟性を引き上げる方向だ。アシックスにとってオニツカタイガーは近年の成長を支える中核事業となっており、事業体制の見直しが経営戦略上の重要テーマになっている。
オニツカタイガーは、アシックス創業者の鬼塚喜八郎氏と創業時の社名に由来する。1970年代までは高機能スポーツシューズのブランド名だったが、1977年の3社合併でアシックスが発足した後に一時休止し、2002年にファッションブランドとして復活した。現在はスニーカーに加え、衣服やバッグも展開している。
収益拡大と国内出店の加速
2025年12月期のオニツカタイガー事業の売上高は1365億円となり、前の期比で43%増えた。利益率はアシックスの5つの主要カテゴリーで最も高い37.7%に達しており、収益性の面でも存在感が大きい。2月16日の決算説明会では、広田康人会長兼最高経営責任者(CEO)が、訪日外国人の需要で混雑する店舗の緩和を目的に、年内に国内で複数の大型店を開店したいと述べている。分社化が実現すれば、こうした店舗戦略やブランド投資の実行速度をさらに高める可能性がある。
当社の以前の記事では、NikeがCEOエリオット・ヒルのもとでオペレーションとブランドのリセットを進め、ランニングやフットボールなど主要スポーツカテゴリーに注力している点を取り上げました。あわせて、株価は移動平均線付近で上値の重さが意識され、モメンタム指標の弱さや重要なレジスタンス水準が短期の焦点になっていることも整理しています。
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