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政府が企業向けサイバー対策強化を要請、自民党は官民連携拡充を要求

政府が企業向けサイバー対策強化を要請、自民党は官民連携拡充を要求
官民でサイバー強化へ

企業へのサイバー攻撃が相次ぐなか、政府は9日、個人情報を扱う企業に対し、脆弱性診断や認証強化、情報漏洩の悪用防止を含む対策の徹底を求めている。対応は委託先を含むサプライチェーン全体に及び、与党内ではAIの高度化を踏まえた官民連携の拡充を求める声も強まっている。

ハイライト

  • 国家サイバー統括室が企業に対し脆弱性対応、監視体制強化、暗号化徹底、情報削除の徹底を要請した。
  • 自民党は9日、AI高度化対応と基幹インフラ以外も含めた官民連携の強化を政府に求めた。
  • 産業界では技術対策の更新に加え、経営判断や委託先管理、行政との連携体制の見直しが喫緊の課題となっている。

政府の注意喚起と企業への要請内容

日経によると、国家サイバー統括室(NCO)は関係府省庁を通じて関係企業に注意喚起し、脆弱性が判明した部分への修正プログラムの適用や、不正アクセスを早期に発見するための監視体制の整備を要請している。情報管理では、仮にデータが流出しても悪用されにくくするため、情報の暗号化の徹底や利用目的を終えた情報の削除も促している。

政府は、企業が情報を預ける委託先の対策状況を把握するよう求めており、供給網全体で安全性を確保する必要性を強調している。個人情報を扱う企業に対する今回の要請は、単独企業の防御だけでなく、取引先を含めた管理体制の見直しにもつながる内容となっている。

古川俊治サイバー安全保障相は9日の閣議後記者会見で、サイバー攻撃の手口は日々巧妙化しており、被害防止策の更新が必要だと述べている。藤井比早之総務相も経営層にサイバーセキュリティーの重要性への理解と取り組み強化を求め、赤沢亮正経済産業相は業界団体を通じた幅広い注意喚起の考えを示している。

与党が求める官民連携と産業面の課題

自民党は9日、国家サイバーセキュリティ戦略本部の会合を開き、政府から現状の説明を受けたうえで、AIの高度化への対応に加え、基幹インフラ以外の事業者や地方自治体も含めた官民連携の強化を要請している。サイバー防衛の対象が広がるなか、企業活動を支える地域や周辺事業者まで含めた対応力の底上げが課題となっている。

本部長の平将明元デジタル相は、サイバー空間は非常事態と言ってよい状況だとし、あらゆるセクターが自ら対応しなければ守り切れないと指摘している。会合後には、侵入を受けた場合でも被害拡大を食い止める手法の構築と共有が必要だとの認識を示し、個人情報が抜き取られる前に検知するためのセンサー配置に言及している。

出席議員からは、AIに関する知見の強化を求める声のほか、NCOや経済産業省、個人情報保護委員会など関係省庁の役割分担を明確にすべきだとの意見も出ている。産業界にとっては、技術対策の更新に加え、経営判断、委託先管理、行政との連携体制を一体で見直す局面になっている。

当サイトの以前の記事では、第一興商で業務委託先への不正アクセスを受け、「ビッグエコー」の会員情報を中心に最大約872万件の個人情報が漏洩した可能性がある件を整理しました。現時点で外部流出や不正利用は確認されていない一方、顧客対応費用や再発防止投資、ブランド信頼への影響が論点となり、委託先を含めた情報管理体制の点検が重要だと解説しています。

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