国税庁、外国税額控除の明細書誤りを是正へ、納税者に申告見直し要請
外国税額控除の適用を受ける納税者を巡り、国税庁が定める「外国税額控除に関する明細書」と申告書作成コーナーのプログラムに誤りが見つかっている。分配時調整外国税相当額控除の適用対象者では、誤った案内に沿って計算すると外国税額控除額が過大になる場合があり、申告内容の是正と不足税額の納付が求められる見込みだ。
ハイライト
- 国税庁が外国税額控除の明細書に誤った計算方法を案内し、納税者が控除金額を過大算出した可能性が判明。
- 税務署は対象納税者に申告内容見直しと不足税額の追加納付を求め、個別対応の負担増加も見込まれる。
- 国税庁は今後、様式とオンライン作成機能の点検体制を強化し、申告手続きの正確性向上を図る方針。
様式誤りの内容と是正対応
国税庁によると、問題となっているのは、分配時調整外国税相当額控除の適用を受ける納税者向けの外国税額控除の計算方法だ。控除限度額の計算の基礎となる所得税と復興特別所得税の額は、本来、分配時調整外国税相当額控除を差し引いた後の金額とする必要があるが、明細書では差し引く前の金額を記載するよう誤って案内していた。
この誤りは、国税庁ホームページの「確定申告書等作成コーナー」で作成される明細書のプログラムにも及んでいる。そのため、該当する納税者が様式やプログラムに沿って計算した場合、外国税額控除の金額が過大に算出される可能性がある。
納税者と税務行政への影響
是正が必要と見込まれる納税者に対しては、所轄の税務署が申告内容の見直しを促し、申告誤りの是正と不足分の税額の納付を求める方針だ。対象者にとっては追加納付の可能性が生じる一方、税務当局側にも個別対応の負担が広がる可能性がある。国税庁は今後、納税者が誤りのない申告を行えるよう、様式改訂時の確認を従来以上に厳格化する考えを示している。申告実務で広く使われる様式とオンライン作成機能の双方に不備があったことで、税務手続きの正確性確保と内部点検体制の強化が課題となっている。
当社の以前の記事では、改正外為法の成立を受けて、対日外国投資の安全保障審査が強化され、日本版CFIUS(対日外国投資委員会)の創設準備が進む点を整理しました。審査対象の拡大や個別案件での判断を通じて、制度運用の透明性と予見可能性が投資環境を左右する重要論点になることも取り上げています。
最新の国税庁ニュース
- Forex
- Crypto