フクダ電子は会長による長期の経費不正認定を受け、取締役会の構成見直しを含む再発防止策を打ち出した。6月の定時株主総会では取締役の過半数を社外取締役とし、監査や経費管理の体制強化を進める。
ハイライト
- フクダ電子は、会長による過去10年間で計約1億5449万円の経費不正利用を認定し、再発防止策を公表。
- 6月の定時株主総会で取締役の過半数を社外取締役とする方針を示し、ガバナンス強化と経営監督機能向上を図る。
- 代表取締役の交際費管理や定期的な監査役会監査の強化、不必要資産の売却を含む統治運営の適正化を推進する。
6月株主総会に向けた統治改革
日経が報じた内容によると、医療機器メーカーのフクダ電子は3日、会長の経費不正問題を巡る再発防止策を公表した。5月には福田孝太郎会長が少なくとも過去10年間で計約1億5449万円を私的に利用していたと認定しており、今回の対応はその是正策となる。
同社は6月に予定する定時株主総会で、取締役の過半数を社外取締役にする方針だ。経営監督機能を高め、意思決定に対する外部の関与を強めることで、ガバナンスの立て直しを急ぐ。
監査体制見直しと資産整理
再発防止策では、代表取締役の交際費などの管理体制を見直す。あわせて特別規定を新設し、監査役会による定期的な監査を実施することで、不適切な支出の早期把握につなげる。取締役向けにはコンプライアンスやガバナンスに関する勉強会も開く。不必要と判断した保有資産は順次売却する方針も示しており、資産管理を含めた統治運営の適正化が課題となる。
当社の以前の記事では、フジ・メディア・ホールディングスを巡る村上世彰氏側との対立が、6月の定時株主総会を前に「議決権行使」を焦点とする法的局面に入った点を整理しました。東京地裁が投資会社ATRA保有株の議決権行使を禁じる仮処分を認めたことで、総会運営や大株主対応、ガバナンスへの影響が一段と意識される状況となっています。
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