丸紅、南アフリカの整備大手買収でアフリカ自動車整備事業に参入

丸紅、南アフリカの整備大手買収でアフリカ自動車整備事業に参入
丸紅がアフリカ整備参入

アフリカで中古車保有の長期化と車両部品の摩耗需要が見込まれるなか、丸紅は自動車整備事業の現地展開を本格化する。南アフリカを拠点に周辺国へ広がる整備網を取り込み、アジアで培った運営ノウハウの横展開を狙う。

ハイライト

  • 丸紅は南アフリカの自動車整備大手タイオートを7月めどに約200億円で子会社化し、アフリカ市場に参入する。
  • タイオートは南アフリカなど5カ国で約160店舗を運営しており、丸紅は買収後に店舗拡大を計画している。
  • 丸紅は2028年3月期に連結純利益を2025年3月期比23%増の6200億円超へ伸ばす中期経営計画の一環として買収を実施。

買収の概要と展開計画

日経が報じたところによると、丸紅は6月10日、アフリカで自動車整備事業に参入すると発表した。南アフリカを中心に展開する現地大手タイオートを7月めどに子会社化し、買収額は200億円程度とみられる。丸紅は同社株式の過半を取得する方針だ。

タイオートはタイヤ交換を含む自動車整備全般と部品販売を手がける。南アフリカに本社を置き、同国を中心にボツワナやナミビアなど5カ国で約160店を展開している。丸紅は傘下入り後、タイオートの店舗拡大を進める考えだ。

丸紅は2006年にタイの自動車整備店ビークイックを買収し、整備事業へ参入した。事業は当初のバンコク中心からカンボジアなど周辺国にも広がり、店舗数を40から200超へ増やした実績がある。今回のアフリカ展開でも、効率的な店舗運営やマーケティングの知見を生かすとしている。

中期成長戦略とアフリカ市場の収益機会

丸紅は28年3月期に連結純利益を25年3月期比23%増の6200億円以上へ伸ばす中期経営計画を掲げている。市場成長が見込まれる分野や、既存事業の知見を横展開しやすい領域への投資を重視しており、今回の買収もその一環と位置づけられる。

アフリカでは走行車両の多くを中古車が占めるうえ、同じ車に長く乗る傾向がある。未舗装道路が多く部品が傷みやすいとされることから、整備や補修需要は底堅い。丸紅は、人口増が続くアフリカで自動車整備事業の成長性は高いと判断している。

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