東宝と東映アニメーション、映画・アニメ新作で中長期の成長期待
コンテンツ・IP株には2025年の好調局面から一転して下落基調が続く銘柄もあるが、映画・アニメ分野では有力作品を控える企業への評価が続いている。東宝と東映アニメーションは2026年から2027年にかけた公開・配信計画を背景に、中長期の業績拡大期待が意識されている。
ハイライト
- 東宝は2026–2027年に『ゴジラ−0.0』(11月公開予定)や『薬屋のひとりごと』(12月公開予定)を控え、ヒットで業績貢献期待が高まっている。
- 東映アニメーションは2027年2月にNetflixで『ONE PIECE』新作を配信予定で、制作出資によりヒット時の収益恩恵が見込まれる。
- 北米での興行成績や出資比率と窓口業務有無が東宝・東映アニメーションの収益性と株価インパクトを左右する重要判断材料となる。
注目作品と収益寄与の見極め
日経マネーによると、映画・アニメ株で投資家や市場関係者の評価が高い銘柄として、映画の製作・配給で国内首位の東宝と、アニメプロダクションの東映アニメーションが挙がっている。両社は2026年から2027年にかけて注目作品を控えており、作品のヒットが株価の上昇材料になる可能性がある。
東宝は11月に「ゴジラ−0.0」を公開予定で、ベテラン投資家のあおうさぎさんは、ティザー映像に米国の自由の女神が登場する点から、北米市場でのヒットを狙う姿勢がうかがえるとみている。12月には「薬屋のひとりごと」の劇場版も公開予定で、東海東京インテリジェンス・ラボの福田聡一郎さんは、いずれも東宝が製作に参加しているため、大ヒットした場合は過去の大型作品以上に業績へ寄与する可能性があるとみている。
東映アニメーションは2027年2月から、「ONE PIECE」の新作アニメ「THE ONE PIECE」をNetflixで配信する予定だ。大和証券の坂口和輝さんは、実制作はウィットスタジオが担う一方で、東映アニメーションも出資しており、作品がヒットすれば恩恵を受ける構図だと指摘している。
北米興行と出資構造が投資判断の鍵
映画株の投資タイミングでは、公開前の期待で株価が上がる場面がある一方、公開初日や初週の興行収入が公表された後でも投資機会が残る場合が多いとされる。作品内容に詳しくない投資家でも、興行収入の推移を追うことで株価上昇の波を見極めやすく、とりわけ北米でのヒットが株価に与える影響は大きい。収益面では、映画やアニメの製作委員会方式が重要になる。テレビ局、出版社、広告代理店、制作会社などが共同出資することでリスクを分散し、劇場興行収入に加え、配信やグッズ販売など二次利用収入も出資比率に応じて分配される。
さらに、最大出資企業は幹事社として二次利用の窓口業務を担うことが多く、出資配分に加えて窓口手数料を得られる場合がある。東宝や東映アニメーションを分析する際は、単なる配給参加にとどまるのか、製作出資や権利窓口まで担うのかを見極めることが、業績インパクトを判断する上で重要になる。
はっしゃん式理論株価チャートについて当サイトの以前の記事では、株価と理論株価の位置関係を長期で捉え、資産価値や上限株価、配当優待ラインなど複数の指標を重ねて割高・割安を判断する考え方を整理しました。理論株価との連動性やトレンドを確認することで、株価水準の妥当性と企業価値の改善方向をあわせて見極めやすくなる点も紹介しています。
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