国内最大手の低温物流を担うニチレイは17日、システム障害で滞っていた低温倉庫への商品搬入と出荷を順次再開する。13日から続く作業停滞は外食や小売りの供給網に波及しており、完全復旧の時期はなお見通せない。
ハイライト
- ニチレイはサイバー攻撃によるシステム障害で停止していた低温物流を17日から順次再開するが、全面復旧時期は未定。
- 攻撃による低温物流停止は約5000社の小売・外食業者に供給遅延や欠品を引き起こし業界全体に影響を与えている。
- 日本ケンタッキー・フライド・チキンやイオンなどで食材や冷凍食品の欠品が発生し、流通網正常化にはさらに時間を要する見通し。
低温物流の再開計画と障害の経緯
日本経済新聞によると、ニチレイはサイバー攻撃を受けた影響で停止していた低温物流機能を17日から順次立ち上げる。対象は低温倉庫への商品搬入と出荷業務で、同社は13日にシステム障害を公表し、15日に原因がサイバー攻撃だったと説明している。
あわせて、不正アクセスされたサーバーの一部で保管していた個人情報が漏洩した可能性があることも明らかにしている。物流機能は動き始めるものの、全面的な復旧時期はまだ示されていない。
外食・小売りへの供給網影響
ニチレイは冷凍食品や食材の保管、配送を小売りや外食企業向けに手がけており、取引先は約5000社に上る。このため今回の障害は食品物流に広く波及し、業界横断で供給の遅れや欠品が生じている。日本ケンタッキー・フライド・チキンではチキンなどの食材調達が難しくなっており、イオンでも一部店舗で冷凍食品の欠品が出ている。低温物流の再開が進んでも、取引先全体で通常運営に戻るまでには一定の時間を要する可能性がある。
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