政府・日銀が7月30日から断続的に進める円買い・ドル売り介入を巡り、財務省は1日未明にドル資金の確保余力を示して市場心理への働きかけを強めている。米国当局との連携による調達手段に触れることで、保有米国債を直ちに売却しなくても介入原資を確保できるとの見方を広げる狙いがあるとみられる。
ハイライト
- 財務省は1日午前2時、Xで日本の通貨当局が米国債を担保に広範なドル調達手段を有すると発信した。
- 保有米国債を売却せずに十分なドル資産を確保できる体制を市場に示し、為替介入原資の余力を印象づけた。
- 介入持続性アピールにより、投機的な円売りをけん制し、為替市場の安定化効果が期待されている。
ドル資金の確保策と発信の狙い
日本経済新聞によると、財務省は1日午前2時過ぎ、Xに英語と日本語で投稿し、日本の通貨当局は市場の流動性ニーズに対応するための幅広い手段を有していると発信した。投稿では、日本政府が保有する米国債を担保に、U.S.の通貨当局からドル資金を調達する仕組みがあると紹介している。あわせて、秩序ある市場機能を支えるため、必要に応じて利用可能な手段を活用すると説明した。足元の為替介入に関し、原資に余力があることを市場に印象づけ、介入効果を高める意図があるとみられる。
為替介入の原資と市場への影響
政府・日銀による為替介入は、外国為替資金特別会計が保有するドル資産を原資にしているとみられている。今回の発信は、保有する米国債を売却しなくても十分なドル資産を確保できるとの認識を市場に示す意味合いがある。円安是正を狙う円買い介入では、当局が継続的にドル売り資金を用意できるかが市場の注目点になる。財務省の今回の情報発信は、介入能力の持続性を示すことで投機的な円売りをけん制し、為替市場の安定につなげる効果が焦点になる。
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