日銀統計、国内銀行の貸出・預金動向を公表、9月は伸び鈍化が継続

日銀統計、国内銀行の貸出・預金動向を公表、9月は伸び鈍化が継続
銀行貸出・預金伸び鈍化

日本の銀行部門では、2026年9月の予備統計で貸出金と預金の動きに鈍さが続いている。主要行、地域銀行、信用金庫を合算した貸出残高の前年比変化や、預金・CD残高の小幅な減少が、足元の金融環境を映している。

ハイライト

  • 日本銀行の9月2026年予備統計で、国内銀行の貸出金と手形割引の前年比変化率は5.3%となり伸びの鈍化が継続。
  • 主要行の貸出金変化率は7.7%と全体より大きな減少傾向を示し、業界全体の動向に強く影響。
  • 都市銀行・地方銀行・信用金庫の合計預金・CD残高は10兆7,158,760億円となり、全区分で小幅な減少傾向がみられる。

9月予備統計の貸出・預金の概要

日本銀行(Bank of Japan)の9月2026年の予備統計によると、国内金融機関の貸出金と手形割引、預金およびCDの残高は、銀行業界全体で伸びの鈍化を示している。対象は主に国内の銀行部門で、貸出では平均残高を前年比で比較し、預金では都市銀行、地方銀行、信用金庫などの区分ごとの動向が示されている。

貸出金と手形割引では、主要行、地域銀行、信用金庫の合計で前年からの変化率が5.3%となっている。なかでも主要行は9月2026年に7.7%の変化率となり、全体より大きい減少傾向が表れている。

預金面でも、各銀行区分で小幅な減少傾向がみられる。都市銀行、地方銀行、信用金庫を合わせた預金・CD残高は10兆7,158,760億円となり、9月期の資金動向の規模を示している。

国内銀行業界への示唆

今回の統計は、貸出と預金の双方で銀行のバランスシート拡大が勢いを欠いている状況を示している。貸出の伸びが弱いことは企業や家計の資金需要の鈍さを映す可能性があり、預金の減少は資金配分や運用行動の変化を示す材料となる。

とくに主要行で相対的に大きい変化が出ている点は、大手銀行の融資運営や資金吸収の動きが業界全体の基調に影響していることを示唆する。9月2026年の予備統計は、日本の銀行部門が現在の経済環境のなかで、貸出慣行と預金動向の両面で変動を続けていることを浮き彫りにしている。

銀行株を比較するうえで重要な判断材料として、当サイトの以前の記事では貸出金・預金の推移に加え、自己資本比率(CET1)や保有債券の含み損、デュレーション管理の確認ポイントを整理しました。貸出が伸びても預金が伸びなければ成長余地や利益が制約されやすく、金利上昇局面では調達コストや債券評価の影響も含めて総合的にみる必要がある点を解説しています。

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