日本、グリーンランドのレアアース開発を調査へ

日本、グリーンランドのレアアース開発を調査へ
レアアース確保競争へ

レアアースの安定確保を巡る国際競争が強まるなか、日本は今夏にグリーンランドへ代表団を派遣し、採掘の可能性を見極める準備を進めている。訪問は資源調達の選択肢を広げる動きとなり、戦略的立地でも注目される同地域への関心を映している。

ハイライト

  • 日本は2024年夏に経済産業省やJOGMEC、商社などの関係者を含む代表団をグリーンランドへ派遣しレアアース採掘の可能性を調査する計画。
  • 代表団はグリーンランド政府当局者と協議を行い、重要鉱物の新たな供給源確保に向けた実務的な調査を実施する見通し。
  • グリーンランドの豊富なレアアース資源への関心が高まる中、日本の動きは資源確保と安全保障上の戦略的関与拡大を示す。

今夏の調査団派遣計画

日経の報道によると、日本は今夏にグリーンランドへ代表団を送り、レアアース採掘の可能性を評価する準備を進めている。代表団には経済産業省の当局者のほか、商社や独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の関係者が参加する見通しだ。

同報道では、代表団が現地政府当局者と協議する予定だとしている。日本にとって今回の訪問は、重要鉱物の供給源を見極める実務的な調査の位置付けとなる。

資源確保と地政学上の注目

グリーンランドはデンマーク王国の自治領で、北極圏に位置する島として近年いっそう注目を集めている。関心の背景には、戦略的な立地に加え、豊富なレアアース埋蔵の可能性がある。

今年1月には、ホワイトハウスがDonald Trump U.S.大統領による同島取得の検討に言及し、欧州のNATO同盟国に警戒感が広がった。その後、協議は外交ルートに移っており、日本の動きも資源と安全保障が重なる地域への関与の一環として映る。

当サイトの以前の記事では、G7サミットに向けて日本がレアアースなど重要鉱物の「共同備蓄連携構想」を提案し、JOGMECを通じた備蓄制度の構築支援を打ち出す方針を整理しました。不当な輸出制限への対抗やエネルギー安全保障の観点から供給網を強化する狙いがあり、資源確保をめぐる国際連携の必要性が焦点となっていました。

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