Ciaran Ryan

ANA、国際線燃油サーチャージを9〜10月発券分で引き下げ、欧州線は5万5000円に

ANA、国際線燃油サーチャージを9〜10月発券分で引き下げ、欧州線は5万5000円に
ANA燃油サーチャージ引下げ

航空燃料の円建て価格が足元で低下し、国際線利用者の追加負担に見直しが入る。全日本空輸は9月発券分から燃油サーチャージを引き下げ、日本発欧州行き片道を7〜8月発券分より1万円安い5万5000円とする。

ハイライト

  • ANAは9〜10月発券分の国際線燃油サーチャージを引き下げ、欧州線片道を5万5000円とし7〜8月比1万円減額を発表。
  • ハワイ線サーチャージも4万400円から3万5800円に減額、円ベースのケロシン価格が4〜5月の2万8000円台から6〜7月は2万1000円台まで下落。
  • 燃油サーチャージ引き下げにより秋の国際線需要増が見込まれ、日本航空も同様の値下げを検討中。

9〜10月発券分の改定内容

日本経済新聞が報じたところによると、全日本空輸は12日、国際線の燃油特別付加運賃を9月発券分から値下げすると発表した。日本発欧州行きは片道5万5000円となり、7〜8月発券分から1万円引き下げる。

ANAは、6〜7月のシンガポールケロシン価格と対ドルの円相場の平均値を基に、9〜10月発券分の燃油サーチャージ額を決める。米ハワイ線も現在の片道4万400円から3万5800円に引き下げる。

原油価格高騰を受けた国の激変緩和措置による負担軽減を考慮し、実際の徴収額は平均価格が2万円台だったものとして算出する。利用者負担の調整は、燃料市況だけでなく政策面の影響も反映した形となる。

燃料市況の変動と航空業界への波及

航空燃料価格は、米国・イスラエルとイランの軍事衝突を受けて急騰した後、6月の米イラン間での停戦に向けた覚書調印などを受けて一時急落した。円ベースのケロシン平均価格は、4〜5月の1バレル2万8000円台から6〜7月には2万1000円台まで下がっている。

燃油サーチャージの引き下げは、秋の国際線需要にとって追い風となる可能性がある。日本航空も値下げに踏み切る公算が大きく、国内大手2社で利用者負担の軽減が広がるかが注目される。

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